【楽曲解説】ブルーハーツ「夕暮れ」の斬新なとらえ方

先日、車でたまたまブルーハーツの夕暮れを何年ぶりかに聴きました。
なつかしーなー
いい曲だよなー
と、聴いていたのですが、あまりにも不意打ちの「夕暮れ」に泣きそうになりました笑
そして、斬新な発見をしました。
ということで、今回は夕暮れの楽曲解説をします。
A1
はっきりさせなくてもいい あやふやなまんまでいい
僕たちは なんとなく 幸せになるんだ
ここの歌詞が特に好きです。
冒頭からがっちりハートをつかまれます。
そして、音楽、ヒロトの歌声が超合ってます。
もう、歌い出しから夕日を浴びながら歩く主人公が見えてきます。
A2
何年たってもいい 遠く離れてもいい
ひとりぼっちじゃないぜ ウインクするぜ
なんとなく、なので、何年たっても、遠く離れてもいいわけです。
で、
ここの「~ぜ」と「ウィンク」の使い方が絶妙です。
サビ1
夕暮れが僕のドアをノックする頃に
あなたをギュッと抱きたくなってる
1人で夕暮れを見て、少しセンチメンタルになる様子がうかがえます。
A3
幻なんかじゃない 人生は夢じゃない
僕たちははっきりといきてるんだ
「なんとなく」だった歌い出しに対して「はっきりと」という対比が使われ、「生きてるんだ」が一段と力強く歌われています。
A4
夕焼け空は赤い 炎のように赤い
この星の半分を 真っ赤に染めた
前述の生きてるんだ、と同様に夕焼けの強さが歌われています。
サビ2
それよりももっと赤い血が
体中を流れてるんだぜ
夕焼けの力強さを歌ってから「それよりももっと」という言葉が使われて「血が流れている(生きている)」と歌われます。
「血ーーーーーーーが」は、夕暮れの中で、最も耳に残るところでしょう。
これを思い付くヒロトはロックだと思います笑
・・・このあとの歌詞はくりかえしなので割愛します。
圧倒的な肯定感と牧歌的なサウンド
要約するなら
- この星の半分を真っ赤に染めた夕日よりも赤い血が流れて、僕たちは生きているんだ
- はっきりさせなくても、あやふやなままでも、幸せになろうぜ
- あなたはひとりぼっちじゃないぜ
そんな感じでしょうか。
- 生きていればいいことあるさ
- 君をずっと応援しているよ
- 落ち込んだときは僕もあなたに会いたくなるよ
などのメッセージも感じられます。
これらをふわっと伝えていることもすごいです。
応援歌的要素のある曲は説教臭くなりがちですが、ヒロトの歌声、アレンジなどにより、すーっと歌詞が入ってきます。
何を歌った歌か?歌詞の意味は?
解釈は色々できますね。
応援歌としても聞けますし、失恋ソングのようにも聞けますし、卒業式や送別会で歌ってもハマりそうです。
メロディーや音楽の要素は超簡単です。(※そのため音楽的な解説は割愛します)
だからこそ、卒園式なんかで歌ってもいいような気さえします。
離婚して別れた子供に向けて歌った歌
そんな中、私が思い付いた斬新な解釈は「離婚して別れた子供に向けて歌った歌」にピッタリだということ。
間違いなくヒロトはその意図で書いてないでしょうけど!!!笑
なぜそんなことを思ったかというと、やっぱり「血ーーーーーー」ですね。
文字通り、子供は血が繋がっていますから、一番耳に残るこのフレーズがドストライクです。
さて、
そんな思いを胸に曲を聞いてみてください。
離婚して娘が奥さん側にいったと仮定して聴いてみてください。
主人公のお父さんは夕日を見ながら娘のことを思い浮かべます。
・・・どうでしょう?
あまりにもいい曲過ぎて泣けませんか?笑
離婚者多数の時代にピッタリ
楽曲の解釈は人それぞれで、どれもが正解です。
しかし、
別れた娘(息子)がいる方にとってはこの上なく心揺さぶられる曲ではないでしょうか。
離婚者がたくさんいる今の時代だからこそ何かの拍子で人気曲になる予感が私はします。
離婚がテーマのドラマの挿入歌にいつかなるんじゃないかな。