新宿でぼったくり居酒屋に行った話
先日久しぶりに新宿の土間土間に行きました。
週末、男2人、どこか適当に、と思っていて流れ着いた感じでしたが、記憶しているよりすべてが安く、美味しかったです。
冷製トロレバは特に絶品でした!
で、
一緒に飲んだ友達と「結婚してからこういうところにすっかりこなくなった」と言う話になりました。
すると、友達が「貴重な飲み会なのにこの前ひさしぶりにぼったくり居酒屋に行った」とのことで、聞けば、キャッチにあってついていったら説明なしにサービス料(10%)、深夜料(10%)がついて、ビール1杯とちょこちょこっと頼んだ1人5000円になったとのこと。
10年前なら新宿あるあるでしたが、まだあるんだなぁ、と思ったところで私もぼったくられたことがあったのを思い出したので、今回はその時の経験について書きます。
見事な客引きの仕方
今から7年くらい前のこと。
コンパで知り合った女性で「バッティングセンターに行ってみたい」という人がいて、一緒に行くことになりました。
ただ、20時半には帰る、というので、仕事のあとでバッティングセンターにだけいって解散のつもりで仕事のあとに集まり、バッティングセンターを楽しみました。
さて、これで帰るか、と思ったら「ご飯どこいきます?」と言われて、予約もなにもしていなかった私は焦りました。
「時間やばくない?」
「少しくらいなら遅くなっても平気なんで」
それなら前日までに言ってくれ!、と思いつつ笑、お店を探すことになりました。
当時はお店を選ぶときにどうしていいかよくわかっておらず、しかも週末の新宿ということで、お店探しに頭を抱えました。
もうチェーン店でいいか、と目に入った某有名チェーン店(以下、A店)に入ろうと足を向けたところで「居酒屋をお探しですか」とキャッチの兄さんに声をかけられました。
いつもなら無視するところですが、そのときは困っていたせいもあり、話を聞きました。
「A店に行くので」
「予約されてます?」
「いや、してないです」
「僕、A店の呼び込みなんです。ちょうどよかったです。今から2名様ですよね?空き状況を確認しますね」
すると、携帯電話をとりだしA店に「お疲れ様です~。今から2名様なんですが~」と電話確認をしました。
A店は2階にあり、エレベーターに乗っていくのも面倒でしたから、ちょうどよかったとその時は思いました。
すると、
「すみません、2名様のご案内はできるんですが、20名くらいの団体さんのすぐ隣の席しか空いてなくて・・・」
さすがにそれはきついな。。
そう思って「それなら結構です」と断りました。
すると、
「あそこのB店のご案内もしていますがいかがですか?」
キャッチの兄さんの指が指すところに確かに「B店」という看板がありました。
「B店でしたらつい先ほど確認したら個室で2名様が開いていましたので多分、ご案内ができます」
店探しに困っていた私に一寸の光明が射しました笑
「個室はどんな感じの個室ですか?」
「完全個室で静かですよ」
「メニューっていくらくらいですか」
「300円くらいから用意してますよ」
ちなみに今なら付き合ってもいない女性と2人で食事するのに、個室は絶対に選ばないですが、未熟な私はそれで快諾をしてしまいました。
キャッチの兄さんがA店のときと同様に携帯電話でお店に電話すると「ご案内できます」とのことで、お店へ向かいました。
入店してからひどさに気づいた
お店に入るとブラックライトが目をひく、品がいいとは言えないお店でした。
キャッチの兄さんが去り際に「予約なしの場合サービス料がかかりますんで」と言い残して行きました。
まぁ、もう時間もないし、店まできちゃったし、個室ならもういいや。
そんな思いで店員さんに部屋へ誘導されました。
途中、5組くらいの大学生と思われるグループが盛大に飲み会をしていてなかなかの騒がしさでした。
「こちらです」
と、通された部屋を見て息を飲みました。
- 出入りも困難なくらいの狭さ
- ブラックライトのみの暗さ
- 狭い部屋に似合わない大きなスピーカーが天吊り
- 店内に届く用のため爆音
静かな個室ではまったくない。。。
「あの、、他の部屋にしてもらえませんか」
すると、大学生のバイトと思われる若い男性店員が露骨に嫌な顔をしたあとに「じゃあ、ここですね」と連れて行ったのは隣の席が見えるうすーーーーいカーテンでセパレートされた部屋。
もうここでいいや。
そんな気持ちでその部屋にしました。
店員が態度が悪い上、呼んでもこない!
席につくと小さなテーブルの半分をガスコンロが占拠していました。
もちろん、まだ何も頼んでいません。
まぁ、いい。とりあえずビールだ。
そう思い、店員さんを呼ぼうとするが全く来ない。。
ようやく見つけた店員さんを呼ぶとこれまた露骨に嫌な顔をされました。
飲み物をオーダーし一息ついて店内を見渡すと予約できた大学生の飲み会グループと、キャッチされてきた私たちのようなグループばかりでした。
そして、待てど暮らせどビールが来ない。。
テーブルにはコンロがどーんと居続けている。。
店員さんがビール持ってきてらバババッと食べ物頼んでコンロを下げてもらおう。
そう決めておきました。
ようやく店員が来て、無愛想に飲み物をテーブルにガンガンとおくと、ビールがない。。
「すみません、これ、注文してないです」
「え?あぁ。。ここじゃなかった」
それだけ言って飲み物を回収し「失礼しました」の一言もなく退散しました。
このときはまだ完全に絶望はしてませんでした。
こんな店員もいるだろうと。
しかし、そのあとビールを持ってきた店員も同様でした。
「食べ物のオーダーしていいですか」といえば露骨に嫌な顔をし、「コンロを下げてください」と言えば「あとでやりますから待ってもらえます?」と言われ一向に片づけられないという有り様でした。
とりあえず、ビールで乾杯したものの、コンロが邪魔すぎる。。
仕方なく自分達でどけて店員さんがすぐに持っていけるように入り口近くに置きました。
そして、食べ物のメニューを手にさきほどのビールと同様に、店員さんを呼びました。
2~3人に声をかけるも「お待ちください」と愛想なく言われるのみ。。
そしてようやく来てくれた店員に次のビールと食べ物を3品ほどまとめて頼みました。
ちなみにメニューはどれもチェーン店よりは高く、キャッチで言われた「300円くらいから」というのは少量の枝豆だけで、あとは500円以下のつまみなんてありませんでした。
とはいえ、ようやく、落ち着いて話せる状態になりました。
「すごいひどい店でごめん」
「いえいえ、これはもう、、仕方ないですから」
大学生のでかい声が鳴り響く店内でそんな話をはじめました。
出てくる料理はお金を出せないものばかり
ほどなく、頼んでいた品々がテーブルに並びました。
3品の何を頼んだかは忘れましたが、1つは刺身でした。
今なら得たいの知れず、感じの悪いお店で刺身は頼みませんが、その時は早く来るもの、という考えもあり刺身にしました。
その刺身が、、
向こう側が見えそうな薄さに、ブラックライトのせいなのかもともとなのかわからないですが、毒々しい色を放っていました。
「こ、これは、、」
食べ物にうるさい方ではない私も目が点になりました。
「私は、、すみません、結構です。。」
一緒にいた女性は結局刺身は1口も食べませんでした。。
他に2品もその女性は一口食べて終了でした。
この場合、私がおかしくて彼女が普通です笑
「この店やばすぎるね」
「私もここまでは初めてです」
「何から何まで誉めるところが1つもないのに、これだけ賑わっているのがすごい」
「ほんとですよね。全部が100円でも考えますよね」
「ほんとだよね!」
と、自分達がまさに今いるお店を毒づくことで意気投合して話が盛り上がりました笑
「ここまでくるとちょっと楽しいです」
そう言ってくださる優しい方でなによりでした笑
すると!
思わぬ展開がはじまりました。
隣のお客さんまでぶっ飛んでいた!
私たちがお店を毒づいていましたが、さすがに店内ですから音量はかなり抑えていました。
しかし、どうやら、隣の男性の耳に入ってしまったようでした。
(ここについては申し訳ない限り。。)
というのも、その男性が突然大きな声で「この店は素晴らしい」ということを語りだしたのです。
その方は40半ばの中肉中背の方で、トレーナーを着てあまりおしゃれをしている感じでもなく、一緒にいる女性も40半ばくらいの方でした。
夫婦で来るようなお店ではないですが、その年代の人がその服装でデートに来る場所でもありません。
まぁ、でも多分デート的なことだと思うんですよね。
で、
- 店内がおしゃれ
- 料理が美味しい
- おれはお店を選ぶときはこだわりがあるからな!
そして女性が「素敵ね♡」と相槌を打っていました。
奇声とも言える大学生の声が鳴り響く中でそんな会話が繰り広げられ、「隣の人達すごいね」「会話が聞こえちゃったかな。だとしたら悪いことしたね」と一段とヒソヒソと話していました。
すると、その隣のカップルのコンロのガスがつかないとかで、男性がガスボンベを取り出そうとしました。
その瞬間!
「ボン!」と音が鳴り、小さな火柱があがりました。
うわ!と私も声をあげて体をのけ反りました。
幸い、怪我などはなく事なきを得ましたが、ガス臭さがこちらまでがっつりと充満しました。
お店のクオリティだけでもギリギリだった私たちは、さすがに限界になり「もう行こう」と店を出ました。
2人で飲み物3杯、食べ物3~4品程度でしたが、お会計が9000円を越えました。
2度とこねーわ!!!
そう呟いて店をあとにしました。
何がどうなってこの値段だったのかはレシートをよく見ないまま紛失したため謎です。
このときのレシートをよく見てなかったことが悔やまれます。。
翌日になってようやく「ぼったくられた」とはっきり気がついた
翌朝、「昨日はひどい店にいったなぁ」とぼんやりと思っていたときのこと。
「そもそもなんであんな店にいったんだっけ?」
と、思った瞬間、
「やられた!!!」と思いました。
- 某チェーンのA店に向かっていた
- キャッチに遭い「A店の呼び込みをしている」と説明をされた
- キャッチの兄さんがA店に電話で空き状況を確認
- 20人くらいの団体の隣の席なら空いているとのこと
- A店をやめて、すすめられるままB店に
この流れでお店にいったわけですが、ここにおかしなところがあるのがわかりますか?
考えてみてください。
わかりました?
正解は・・・
「A店の呼び込みではない」
・・・考えればすぐわかるのですが、系列でも何でもないA店とB店を1人がキャッチをしているわけがないんですよ。しかも私服で。
つまり、
携帯電話でのA店との会話も演技だったわけです。
まんまとやられました。
恥ずかしいことに翌日まで気がつかないという有り様でした。。
規制が厳しくなったも今もいるぼったくりの客引き
でもこれ、今も新宿歩くといるんですよね。
で、
そういう悪質居酒屋の近隣の居酒屋はお客をとられるのでえらい目に遭います。
実際にB店の近くに有ったお店は「キャッチをうちはしてません!」「近隣の他の店舗とは何ら関係がありません!」ということが書いてありましたからね(驚)
それでも少しして閉店してしまいましたが、あんなキャッチされたら騙される人はたくさんいますし、近隣の居酒屋は堪らないですよ。。
気づいてない人も多いはず
つい最近、系列とかは無関係でチェーン店のメニューリストをズラリと見せられて「どこでもご案内できます」としつこく声かけてくる兄ちゃんがいました。
仕方ないので「あの、、仕組みを知ってますよ」というと瞬時に退散しました。
追い払うには一番簡単なのでおすすめです。
幸か不幸か私は露骨にダメな店だから気づきましたが、そこそこダメなくらいでは気がつかない人も多いのではないでしょうか。
私服のキャッチに連れられて居酒屋に行ったことがある人は思い返すと「あ!!」となるかもしれませんね。
プチぼったくり居酒屋は「プチ」なため、被害者が被害に気づいてなかったり、訴えたりする額でもないため今でもたくさんあります。
複数店のキャッチにあったら「仕組み知ってますよ」といって退散させましょう!
あのお店は今?
この記事を書いてて「あの店は今?」という気持ちになり調べました。
固有名詞は避けますが、
なんと!!
今も営業中!!!
しかも!!!
- HPがなく、ぐるなび、ホットペッパー、食べログにも登録がない!!
- あるのは店のTwitterのみ!!
- いいねやリツイートは完全ゼロ!!
- しかも、Twitterにはぐるなびのリンクがついている!!(閲覧できないのに!)
いやはやものすごい。。
つまり、「呼び込み(悪質客引き)のみ」でやっていて、口コミをネットで書かれないようにということなのでしょう。。
おそろしい。。
Yahoo locoには口コミが残ってて、ボコボコになってますが笑
でも、正直この客引きをされたら結構釣れますよ。私のように。。
新宿なんて無限に人がきますから「また来てください」なんてやらなくていいですからね。。
恐ろしい限り。。。
皆さんも気を付けてください。。。