「学校がつまらない」という理由で中退する前に

前回、不機嫌なおじさんについて書きましたが、不機嫌な若者についても書きます。
学校つまらないから辞める!と思っている学生さんには是非読んでほしいのでタイトルにしました。
高校中退してやるぜ!?
高校に入った頃、私は「中退する」とか言っていたタイプでした。
今思うとかなり恥ずかしいですが笑
音楽活動をしたいからとか、それらしいことを言っていましたが、今にして思うのは理由の本質は一言で言えます。
「楽しいことが降ってこないから」
中学までは部活動、受験、友達と遊ぶ予定など、楽しいことが「降ってきて」忙しく過ごしていたのに、それらがパッとなくなったときの虚無感、高校入学と同時に部活に入り、忙しく(楽しそうに)過ごすクラスメイトを見て嫉妬をするわけです。
そこそこリア充だった人達はその落差に耐えられません。
そして、それまでの人生で味わったことがないほどの暇時間を手にいれますが、やることのなさ、共に過ごす仲間がいない孤独で途方にくれます。
そしてついに言っちゃいます。
「学校つまんねえ!辞めてやる!」
不機嫌の原因の源はおじさんも若者も同じ
私もそうでしたが、高校や大学を全く楽しめてなかったり、入学して間もなく中退する人の大半は前述のこんな感じじゃないでしょうか。
大きく2つにまとめるなら、
- それまで降ってきていた楽しいことが降らなくなった
- 退屈と孤独に打ちのめされた
前回書いた不機嫌なおじさんと全く一緒です。
孤独と退屈は人を歪めます。
不機嫌な若者ができてしまいます。
そうなると不機嫌なおじさんと同様に、それまで気にならなかったことに噛みつきだし、自業自縛で苦しみ、「学校の奴らがみんなうざい」などわけのわからない独自の妄言をはじめます笑
不機嫌なおじさんは何十年もリア充していた人ですし(言い過ぎ笑)、十分社会の一員としての責務を果たし、残りの人生もそこまで長くはないからまだいいですが、若者はそうはいきません。
楽しむ努力はしているか?
さて、ここから本題ですが、私が思う「若いうちに身に付けた方がいい」ことの1つとして挙げたいのは「何事も楽しもうとする気持ちをもつこと」があります。
学生時代はなんだかんだ言っても、テスト、塾などの習い事、体育祭、学園祭、部活動、卒業式などなど、行事が次々と「降ってくる」わけです。
全部を楽しめるかは別問題ですが、少なくともスケジュールが埋まります。
人間、楽しかろうがつまらなかろうが、1つのイベントが終われば一定の充足感、解放感が得られます。
「あ~、やっと明日からゲームがやれる!」でも全然いいわけですよ。
高校や大学に入り、仲間がいなくなり、部活もなくなり、となるとかなりの量の予定がなくなります。
一番のおすすめは部活
リア充あたりの記事にも書きましたが、部活をやることが学生さんが孤独と退屈を回避できる一番簡単な方法です。
また、毎日サッカーばかり、毎日ブラスバンドの練習ばかり、なんてのは残りの人生でまず体験できませんしとても貴重です。
もちろん、アルバイトでも趣味でも学生にして会社を興す!でもいいですが、何がともあれ「何か面白そうなことをやろう」と思って行動に移さないと、孤独と退屈に打ちのめされます。
でもこれって、見ようによっては超贅沢です。
例えば実家が貧乏だったら働くしかありません。
体が弱かったら通院しないと行けません。
これも定年後のおじさんも同じです。
しかし、余裕がある孤独と退屈は全然幸福ではないものです。
それを回避するには「楽しいことは降ってくるもの」という考えを改めないといけません。
まとめ
- 目の前のことを楽しむようにする
- 楽しいことを自分から見つける努力をする
- 努力もせずに、つまらない原因を学校や周囲のせいにしてしまうのは愚の骨頂
- 学生さんにおすすめは部活
高校をやめなかった理由
ちなみに私は中退はしませんでした。
9月に文化祭があり、バンドでライブをすることになっていて、半ば残り物として渋々文化祭委員という係りを引き受けていました。
すると、
文化祭委員をやった以上、あれこれ指示を出したり、色んな人と会話をせざるを得ません。
バンドをやればそれなりに目立ちます。
すると、文化祭を境に友達があっという間にできました。
そしたら学校が急激に楽しくなりました。
絵に書いたような青春とまでは行かないにしても「中退するほどではない」というところに着地ができました。
今にして思うと、
入学間もない頃はみんな友達がほしいんです。
でも「降ってくる」のを待っている人が多いんです。
10代ならそれはもう仕方がないとも言えますが、この記事をきっかけに、楽しいことが「降ってくる」のを待って、努力もなしに「つまんねえ!」と嘆く昔の私のような学生さんが減ることを願っております笑
次にやりたいこともなくただ単に「つまらないから」という理由で中退をしたらかなりの確率で後悔しますよ。
次回は降ってくるのを待ち続ける子供の感覚のまま大人になった知人の話を書きます。