子供に悪影響を与える「スポ根漫画」と「戦隊モノ」

前回、「一年生になったら」(友達100人できるかな)は、子供に無意識のうちに「友達がたくさんいないとダメ」と刷り込んでしまう力があると書きました。

 

◆関連ぺージ◆

男性の方が同性同士で仲良くなれる理由と、友達がいなくても良い理由

 

同様に子供の頃に見聞きして無意識に刷り込まれて悪影響だと思うものとして

  • スポーツ漫画(スポ根)
  • 戦隊モノ

について書きます。

スポーツ漫画(スポ根)

スポーツ漫画は「1つのことに打ち込むこと」、「仲間の大切さ」などを知るにはとても良いです。

私の知る範囲ではROOKIESは特に良いです。

 

ダラダラしたヤンキーが野球を始めたらイキイキしだし、出場停止の危機に直面したときに「元のダラダラヤンキー生活に戻りたくない」と切に願う姿は何かに打ち込む楽しさを学べます。

また、野球を通じて仲間との絆が深くなるのもグッとくるところです。

仲間の大切さについてはすべてのスポーツ漫画に共通したことかもしれません。

これらの点ではスポーツ漫画はとても素晴らしいです。

ただ、共通して悪影響だと思うことがあります。

ケガでも無理やりやる

テレビなどでスポーツ選手がケガをしているのに試合に出場していると「あんなになってまで頑張っているなんて!」と胸が熱くなりますよね。

私も胸が熱くなりますよ。

でも、それが美談になるのは違和感があります。

プロならまだともかくですが、高校球児とかだと「ここは仲間に託そう。応援する側になって一緒に戦おう」と言ってあげたくなります。

ROOKIEでももれなく選手多くがボロボロになっていき、それでも出場をしています。

同じジャンプで言えばスラムダンクもそうですね。
「骨が折れてもいい…歩けなくなってもいい… やっとつかんだチャンスなんだ…」とゴリがいうシーンはグッときます。

それらの中でも特にすごいのはキャプテン翼でしょう。

肩と足を痛めて、一度気絶して倒れて、さらにそのあとに歩くのもろくにできない中、「おれはこの試合で体が粉々になっても構わない」と強行出場しています。
※セリフがうろ覚えです。

凄まじい信念と真っ直ぐさに胸が熱くなりますが、ケガしたら休む、ケガしたら申告する、ということができない人になっていきますし、指導者になっても「そんなことで休むならもう来るな」と言う人になりそうですよね。

特にサッカーはケガしているのに無理をして潰された才能がたくさんある競技ではないでしょうか。

財前さんとかもそれですね。世代的に間違いなくキャプテン翼の読者だったでしょう。

繰り返しますが、スポーツ漫画は素晴らしい側面もたくさんあります。

が、

「仲間を信頼して応援する側になって一緒に戦おう」とか、「人生で輝くときはこれから先もたくさんあるんだよ」とか、そういう考え方がもてなくなり、ただただストイックになることが美徳になり、自分にも他人にも無駄に厳しい人になってしまいそうで怖いです。

戦隊モノ(ヒーローモノ)

戦隊モノは私も小さい頃に好きで正義の味方に憧れたものでした。

勧善懲悪の精神を植え付けられた気がします。

悪を憎み、正義を貫くことは良いことですよね。

一見すると。

正義は悪に何をしてもいい

戦隊モノの最後は大体、敵が殺されて終わります

生々しい描写こそないですが、稲光的なものが敵に集まってバーーン!となって敵が爆発して消えることが多いのではないでしょうか。

これをみて子供はスカッとするわけですね。

それも、5人組の戦隊モノであれば、「相手が悪」であれば「5人がかり」で「殺して」いいわけです。

こうやって書くとなかなか恐ろしくないですか?

どこが正義のヒーローなのかと笑

  • まずは話し合いで
  • 男らしくタイマンで
  • 盗人にも三部の理で

なんてことはなく、

  • そもそも自分掲げる正義は本当に100%の正義なのか
  • 口頭で注意するだけじゃなだめなのか
  • 殺さないとだめなのか
  • 殺した場合でも「やり過ぎ」に当たらないのか
  • 関わらずに逃げるという選択はだめなのか

などは教わらないわけです。

猛烈に勝手な妄想ですが、抗議デモなどをやる活動家と呼ばれる人や、シーシェパードの人とかは戦隊モノが好きな子供だったんだろうと思います。

「正義の俺」が「悪のお前」をこらしめてやる!手段は選ばぬ!俺は正義のヒーローだぜ!

というね。

松居一代さんもそうかもしれないですね笑

穏やかな日本人が死刑については多くの人が賛成するということにも関連があるように思えてならないです。

 

・・・余談ですが、私が「この世で一番怖いものは」と聞かれたときに答えるのは「人の正義感」です。

理由は簡単で、正義感を持つと人は極端にバカになり、無軌道になって人を殺しても平気!になってしまうからです。

テロリストもシーシェパードも松居一代さんも笑、鉄のような正義感がある故に何でもできてしまうわけです。

正義感が強い人=素敵な人、と捉える人も多いかと思いますが、私は正義感が強い人=危険な人、と捉えます。

戦隊モノはそういう危険な人を育てる温床になる可能性があると思います。

まとめ

説明するまでもなく、スポーツ漫画も戦隊モノも、そのままイコールで悪いわけではありません。

いい部分もたくさんあります。

ただ、子供に見せるときはちょっと注意を挟みたいです。

子供の頃に無意識に刷り込まれるものは怖いですから。

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