羽生選手を見てふと思った、フィギュアスケートの異様な環境での演技
平昌オリンピックが盛り上がってますね。
昨日はマススケートで高木菜那さんが優勝した瞬間を見れて大興奮でした!
競技としても面白かった!
対照的に女子団体追い抜きのレース後のコメントで国内から批判されている韓国選手が、銀メダルなのにずっとうつろな表情でいるのが気の毒でなりませんでしたね。。。リンクで土下座までしたようで。。。
やっぱりオリンピックは楽しいじゃん!
始まるまでは盛り上がりにかけていましたが、始まればやはり見てしまいますし、日本がメダルをとったら、うおおー!となります笑
カーリングやスノボなど注目競技はたくさんありましたが、今回最も注目されたのはやはり羽生結弦選手でしょう。
- 端正なルックス
- 素晴らしいコメントの数々
- 怪我からの回帰
- プレッシャーの中での2連覇
漫画の主人公のようなスーパースターぶりに日本中が熱狂しました。
そんな中、フィギュアスケートシングルの演目を見ているときにふと思ったことがあるので書きます。
4分半、360度の観客から1人で見られ続ける
例えば、
- ソロアーティスト:ライブ中、観客の視線の8割はソロアーティスト、残りの2割はバックバンドのメンバーや照明のキラキラ
- ダンサー:通常は複数人で、ソロパートがあったにしても長いライブの一部分。ライティングもある。
- 教師、講師:5割は講師、5割はホワイトボードや資料
- ピン芸人:ほぼずっと見られているが、後ろからの視線はない
- お相撲さん:360度だが対戦相手がいる
そう考えていくと、フィギュアスケートの注目のされ方、人力感は異様なんですよね。
- 完全なソロ
- 360度に観客
- 派手な演出なし
- ライテインングなし
- 観客は演技のおおよその流れを知っている
- 会場中が固唾を飲んで見ている
- 一挙手一投足を5分近い時間、注目され続ける
- 世界に中継されている
- アイテムはスケート靴と衣装のみ
音楽はあくまでBGMでしかなく、派手な演出もなく、ただただ5分近い時間を360度から見られ続けるわけです。
しかも世界に中継されながら。
それに対してスケート靴こそ履いてはいますが、全てを人力で1人だけで返すわけです。
新体操も近いことが言えますが、館内中が完全に1人に注目していることはあまりないのではないでしょうか。
昔、奥田民生さんが武道館や広島市民球場で弾き語りをしましたが、私の思い付く範囲ではそれが一番近いかもしれないです。
奥田民生さんも緊張で手が震えて酒飲まないとやれないと言っていましたが、音楽の場合はまだ耳で楽しむ部分が大きいので観客も目を瞑って聴き入る人もいますし、一挙手一投足を見逃すまいとは見てないです。(いや、それでも十分ものすごいんですけどね)
何よりミスしてもごまかせますし、ファンも「歌詞間違えてるー!」とか、それを喜ぶことが多いです。
ちょっとでもミスしたら観客みんなががっかりするシステムだったら誰もライブをやれないでしょう笑
想像しただけで恐ろしい
ためしにどんなものかを想像するとそれはそれは恐ろしいです笑
360度から超ガン見されながらノーミスを求められるわけです。
観客も「次はジャンプだ、失敗しないで!」と願っているわけです。
私がその環境にさらされたら「線の上を真っ直ぐ歩いて」と言われてもノーミスでできる気が全くしません笑
集中してしまえばお客さんの視線の有無は関係ないのかもしれないですが、それも普通の人には到底無理です笑
余談として
フィギュアスケートってどんどんジャンプ競技になっていますね。
ステップやスピンの方が好きな私には残念ですし、ジャンプが重要視されるなら一発勝負はきついと思うんですよね。
運によるところが大きすぎるし。
ハーフパイプみたいに3回くらいトライさせてあげたいですよね。
まぁそしたら本当にジャンプ競技になりますが笑
そんな1度きりの演技を1人で360度からの視線を浴びながら、最高のものをやりきるって本当にあらゆる意味で人間業じゃないです。
羽生選手をはじめ、フィギュアスケート選手は本当にすごいです。