【男目線】「東京タラレバ娘」から学ぶ婚活女子の特徴

東京タラレバ娘が終了!

唯一、購読していた漫画「東京タラレバ娘」が9巻をもって終わりました。

最終巻とわかっていないまま読み進めていたので読後に終わってしまいびっくりしました笑

結構前から「この物語はどうやって終わるんだろう」と、思っていました。

ドラマも見ましたが、漫画のストーリーを追い抜く形でドラマが終わり、漫画ではどうするの?主人公が結婚するまで?それじゃちょっと面白くないよな、などど、勝手に予想をしていたのですが、予想外の終わり方でした。

ものすごく要約すると、

「自分を幸せにしてくれる人を探していた主人公が、自分が幸せにしたいと思う人を見つけた」

というハッピー・エンドでした。

婚活女性の最大の特徴「男性に対する期待値が異様に高い」

タラレバ娘の主人公、鎌田倫子は「私を幸せにしてくれる人さがし」をしていました。

そうなると当然、条件が色々と出てきます。

婚活女子の多くに見られるこの傾向に沿って最初から最後まで物語が描かれていて「その年齢で男性にあれもこれも求めるわけ?」というツッコミが随所に入り、とてもリアリティがあり、それゆえに阿鼻叫喚する女性も多かったわけですが笑、事実として、男は女を幸せにしてくれるのが当然、それができない男とは結婚できないわ!と「自分を棚に上げて」一方的に多くを求めている女性は多いです。

わかりやすい例がこちらです↓

男性を信じられない(30代女性)

【相談】
私は男性を信じることができません。怖いというより、嫌い。話をしてもつまらない、頼りにならない、といった感情です。

東日本大震災の影響で不安が募り、若い男女に結婚志願者が増えているといいます。私はそれを聞き、「なぜ?」と思いました。知識を得ていけば、男性に求めなければいけないことなどそれほどないのではないかと思ってしまいました。

昔の日本男児だらけの日本であればそうは思わないと思いますが、現代男性のように打てば崩れる人たちに何かを求めようとは思えなくなってしまいました。現在お付き合いしてくれる方がいますが、全くと言っていいほど普通のコミュニケーションを取ることを自分で制御してしまいます。

頼りにできない人間と結婚という形を取るのか、尼さんになることも手なのかもしれない。この状況を打開できる方法を教えてください。(静岡県 30代女性)

 

【回答】
男性に対する期待値が異様に高いため、自縄自爆で苦しんでおられる。それが、文面を拝見しての第一印象です。

男性に対して端的に興味がない人は、わざわざ「嫌い」とも感じませんし、「打てば崩れそうで頼りないからダメ」と、ことさらに否定したくもなりません。

「自分を楽しませられるよう、会話をリードすべきだ!」「頼りがいがあって、ただ一方的に自分を守ってくれる人であるべきだ!」。そうして幼児みたいに庇護されたい欲望を持っておられるがゆえにこそ、それを満たせない現実の異性に嫌悪感を抱かれているのでしょう。

けれども、よくよく考えてみれば、「頼りにできない人間と結婚かあ…」と迷っておられる傲慢さ以外に、いったいご自身は相手に何を差し出しているのでしょうか。

かつての「日本男児」ですら、徹底的な男尊女卑の特権を得ることといわば交換に、女性を庇護していたのです。現代のように男女平準化した時代に、何も差し出さずに「ただ勇ましく庇護してほしいよー」と駄々をこねても、そんな人を心から愛し守ろうと思える聖人君子は、この世にいません。

ご自身の陥っている状況を客観視するには、反対側から考えてみるのが役立つかもしれません。
すなわち、「近頃の女性は、女らしいおしとやかさも、かれんさもないから好きじゃない」とスネている男性に対して、あなたはやさしく、ないしは女らしく振る舞おう、という気になるでしょうか。

「他人の過ちを大げさに取り上げることにより、イカサマ師は自分の過ちを見えなくしてしまう」とは、『法句経』に残る釈迦の言葉です。

「頼りがいのある男性に出会えないのは、自分の性格ゆえでは?」と、視線を180度転回してはいかがでしょうか。

 

■回答者・小池龍之介
月読寺(東京都世田谷区)住職。32歳。最新刊に『3・11後の世界の心の守り方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

随分前にネットで話題になったものですが、今見てもアドバイスが的確すぎます笑

「他人の過ちを大げさに取り上げることにより、イカサマ師は自分の過ちを見えなくしてしまう」という言葉も知らなかったので勉強になりました。

おそらくこの30代の女性の方は女友達も男友達もいて、仕事もしているでしょう。

そんな「普通の社会的な大人」なのに、恋人に対しては「幼児みたいに庇護されたい欲望」が湧いてしまっているわけです。

しかし、「男性に対する期待値が異様に高い」わりに・・・よく見ると・・・

 

年収、身長、学歴などには触れていません

 

これがめちゃくちゃ厄介なんです笑

東京タラレバ娘(5巻)でも、商社マン(年収1000万円超え)をいとも簡単に「無理!」と判断しています。(スカウターで笑)

「男性に対する期待値が異様に高い」というとハイスペック男子を思い浮かべますが、意外とそうではないんです。

年収、身長、学齢などを男性に求める女性の方が、わかりやすく男性にポイントが加算されますから、結婚には近いです。

「私はハイスペックな男子を求めているわけじゃないの」

「私はそんなことで人を判断したくないの」

という(ある意味純粋な)人の方が実は大変です。

 

男性に対する期待の大半は「幼児みたいに庇護されたい欲望」ですから。

 

それに応えられる男性はリアルな世界にはいないです。

小学生がクラスメイトに恋をするときは、年収、家柄、身長などは関係なく「一緒にいて楽しい」とか「私のことをいつも気にしてくれる」とかが重視されます。

通常、大人になるにつれて、良くも悪くも恋愛観はリアルな男性、リアルな生活にシフトするわけです。

が!

この方のように、いい大人なのに、恋愛観だけは子供のままみたいな女性は結構います。

男性(自分の恋人)に対して巨大な妄想を抱き、期待値だけを膨らませて大人になってしまっているわけです。

私が思うに年を重ねても「男性に対する期待値が異様に高い人」は

  1. 若い頃にモテた
  2. 不倫をしていた
  3. 父親、兄弟、長く付き合った彼氏など身近な男がダメ人間だった
  4. 女性ばかりの環境で育った

このどれかに該当する女性に多く見られる傾向です。

モテた人は「チヤホヤされて当然」になり、不倫男は無尽蔵に優しくてくれますし、多くの場合は年上ですから「何をしてもかわいいと言われて当然」になり、3、4の方は「リアルな男性像がわかっていない」ですから、1~4のどちらも、結果的に「リアルではない男性像」を追い求めることになります。

タラレバ娘になっている人で一番多いのは「若い頃にモテた」人です。

東京タラレバ娘の3人も、それなりに美人で社交性があって、結婚できそうなのにできないのは、男性に対する期待値が高い(幼児みたいに庇護されたい欲望が強い)が故です。

その辺まで描けているこの作品は男性の私がみても秀逸でした。

女性の東村アキコさんが何でそこまでわかるのだろうとwikiで調べてなんとなくわかったのは、多分、ご自身も本質的にはそちらの方なんでしょうね。

なぜそう思ったかというと

  • 宝塚が好き
  • 韓流が好き

この2つが好きな人は「リアルではない男性像」を追い求めがちです。これはさすがに偏見ですが笑、個人的には的を得ていると思っています。

ついでに言うと、東村さん、漫画ではモコモコしたおばちゃんなのに、実際には美人で驚きました。

婚活女性のその他の特徴

私は婚活中に婚活女子とたくさん知り合いましたが、タラレバさんは確かにたくさんいます。

「男性に対する期待値が異様に高い」以外の特徴を挙げてみます。

  • それなりに美人
  • 頭がいい
  • 物わかりがいい
  • 手に職がある、または高学歴
  • 社交性がある
  • 女友達が多い

こんなところでしょうか。

一見、素敵な人ですよね?

っていうか、実際に素敵です。

話してても楽しい方がほとんどです。

素敵なのになぜ結婚できていないのか?

私が思うにそれらを理解して「そこそこいい女」の自覚があるから、それなりの男性じゃないとと思っているからです。

つまり「男性に対する期待値が異様に高い」に結局は繋がっていくわけです。

本人がそう思っていなくても、周りにはそう勘違いされて「俺にはあの子は無理」と思われてしまう場合もあります。

現代の一般男子はそんなに自信をもって生きていません。

自信の無い男性が「異様に高いハードル」を飛び越えようなどど思いません。

結果的に男性からは声がかかりません。

ところが!

不倫相手としては最高です。

そこそこ美人でものわかりがいいですから。

「男性に対する期待値が異様に高い」わりに既婚者には脇が甘いのが婚活女子あるあるです笑

タラレバ娘に登場する小雪のような女性は結構います。

モテ期、婚期を不倫期間で埋めるという最悪なことをやりがちです。

タラレバ娘が結婚するなら

では、タラレバ娘が結婚するにはどうしたらいいでしょう?

それは「ハードルをさげること」です。

男性に求めるハードル、、、もですが、それよりもあなたのハードルをです。

では、どうやってハードルを下げましょう?

答えはこちらに書いてあります。

「彼氏いるの?」って聞かれて「いません」って答えてるうちは彼氏できませんよね

参照元:パッピーエンドを前提として

全く知らない方のblogですが、秀逸です。

作者が男性ということもあり、実に的確です。

ちなみに・・・

女性同士の恋愛相談は逆効果になることがよくあります。

洋服選びで女子ウケと男子ウケが全く違うのと同じで、男性の気持ちはことは男性に聞いたほうが正解への近道です。

タラレバ娘、名シーンベスト3

最後に、作品を見た人向けに私の好きなシーン、ベスト3です。

  • この作品のド頭。気合いを入れた倫子の期待が外れて雷ズドーン!
    →これは前振りが完璧でした。このシーンが初回になかったらここまで人気漫画にならなかったでしょう。
  • 「ねえ、あたしなんなのかな。今、自分がほっとしているのかがっかりしているのかわからないんだよ」と香が泣くシーン
    →漫画を読みながら目が潤みました。切ない、という言葉が合いますね。色んな感情がぶつかり合ってゼロになって涙がでるというか。個人的にはもっともグッときたシーンです。
  • 小雪が丸井さんの家に行きキョロキョロしていたらメガネを外されて、朝、メガネをかけて現実を思い知るシーン
    →理想と現実をメガネを使って表現しているのが素敵です。私が作者ならこの描写を思い付いたときにガッツポーズしてそう笑

・・・たまたま3人娘が1つずつとなりましたが、それだけ3人に見せ場(?)があり、とても見ごたえある作品でした。

 

東村アキコさんには男性目線の婚活の漫画も書いてほしいです!


東京タラレバ娘(9) (Kissコミックス)

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