「幻夜」の美冬の結婚の名言集

白夜行に続き、幻夜を読み終えました。

 

 

幻夜は数年ぶりに読み返しましたがやはり名作!

あっという間に読み終えてしまいました。

白夜行の後すぐに読むと物足りなさはあるものの、やはり面白かったです。

レビューは他の方に任せるとして笑、ここでは美冬の結婚に対する名言を掘り下げます。

美冬の結婚に対する名言

自分の幸せのためなら手段を選ばぬ美冬の名言がこちら。

 

「ええ年して、結婚に理想を求めてどうするの。結婚はね、人生を変える手段なんよ。世の中で苦労してる女を見てみ。みんな旦那選びをしくじってる。真面目第一とか、子供好きとか、そんな寝ぼけたようなことを結婚の条件にしてるからや」

 

見も蓋もないですが真理たと思うのは私だけでしょうか。

漫画NANAのタクミ依頼の見も蓋もない真理ですよ。

 

「愛なんか後付けだって。人間なんてしょせん自分が一番可愛いんだから、己の欲望をより多く満たしてくれる相手を愛してしまうものだ」(NANA/9巻)

名言を分析してみる

台詞を3つに分解します。

 

  1. 結婚は人生を変える手段
  2. 苦労している女=旦那選びを間違えた女
  3. (収入度外視で)真面目第一、子供好きなどを結婚の条件にすると苦労する女になる

 

それぞれについてアラフォー男子の私の感想を書きます。

 

1.結婚は人生を変える手段

これはまさしくその通りですね。

特に女性は結婚相手の収入で、家、住む地域、日頃食べるもの、着るもの、知り合う人、すべてが違うものになります。

いい大学に行く、いい就職をする、いい資格をとる、そのどれよりも「いい旦那と結婚する」ことは価値があります。

「お金持ちと結婚したいと思うのは普通のこと」に書きましたが、私の女友達ても結婚で人生が劇的に変わった人がいますからね。

 

美冬は代々続く大会社の社長婦人の座につきます。

そして「好き同士が一緒になる、というのが本当の結婚と違うのか」という質問にこう答えています。

 

「好き同士やで。秋村さんはあたしのことが好きやし、あたしは秋村夫人という立場が好き。何も問題ないやろ」

 

ここまでの割り切りはきついでしょうけど笑、デビ婦人が言うように安心して過ごせる、安心して子供も産める、それが感謝になる、何か問題があっても大体のことはお金で解決できる、というのは真実です。

 

デヴィ夫人の婚活論「大好きな年収200万の男と好きでもない年収1億の男、どちらと結婚するべき?」【第29回】

 

美冬はこうも言っています。

 

「結婚したからというて、あの男のものになるわけやない。名字が変わるだけやたったそれだけのことで、遺産の相続人と生命保険の受取人にもなれる」

 

もっと言えば離婚したときにもらえる金額も全然違うものになります。

 

2.苦労している女=旦那選びを間違えた女

これもリアルな指摘です。

苦労にも色々と種類ありますが「選択肢が複数ある中で、ある選択をした結果、人生が不幸になった」という、言わば「人生の分岐点」として「旦那選び」は代表でしょう。

学校や部活や仕事の選択とは意味が違いますからね。

反対に旦那選びに成功した人は劇的に人生が良くなります。

 

3.(収入度外視で)真面目第一、子供好きなどを結婚の条件にすると苦労する女になる

人の気持ちはすぐに変わるものです。

人の性格の本質は早々変わらないのでそこは大事ですが、端的に「子供が好きだから」等でだけで判断するのは危険です。

ただ、実際にほんとにそれだけで判断する女性はいないでしょう笑

 

まとめ

 

  • 旦那選びで人生は劇的に良くも悪くもなる

 

ということですね。

しかし、「そんなことは誰でもわかるわ!」という話です。

それに対しても美冬が答えを言っています。

 

「色恋に関して人間というのは、自分に都合ええ話しか信用せえへんものや。傍から見てたら騙されているのが見え見えやのに、たちの悪い男から離れられへん女というのがおるやろ。あれなんかもその一種や」

 

バッサリです笑

まだ幻夜を読んだことがない方は、こんな美冬がどんな人物で、どんなことをしていくのかを楽しみながら読むことをおすすめします。

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