ミスチルのロックな曲ベスト5
2017年8月6日、日産スタジアムにミスチルのライブを観に行きました
25周年ということもあり、ベストセレクション状態のセットリストでした。
いや~~、ほんとに素晴らしかった!!
himawari、sign、終わりなき旅、simple、1999年・夏・沖縄の時は涙を堪えました。
中でも嬉しかったのはDance Dance Danceをやってくれたこと!
ミスチルはロックバンドだと証明するいい曲です。
ということで、今回は
独断と偏見でミスチルのロックな曲ベスト5を選びます。
5位 旅人
──Mr.Children 「旅人」──
ミスチルにしては珍しいくらいベタなギターロックということであえて選びました。
ミスチルの初期の曲ですが、ホールツアーでのファンのリクエストでは3位に入るという、ファンの私もビックリするくらいの隠れた人気曲です。
ギターのリフは多分ジョンレノンの「Cold Turkey」を参考にしたものと思われます。
──John Lennon 「Cold Turkey」──
ミスチルにしては珍しく、キーボードはかなり控えめで、ギターサウンドが前面に出ています。
下北沢あたりのライブハウスに出演してそうなサウンドですよね。いい意味で!
しかし、この曲はなんでこのキーにしたんだろう。低すぎて歌いにくそう。。
第4位 LOVEはじめました
※動画を取得できず※
この曲の一番の特徴はベースが入ってないこと!もうそれだけでロックです笑
レコーディングのときに、さぁこれからベースを入れないと、となった時に「これでいいんじゃね?」となってベースレスになったそうですが、素晴らしい判断です!
歌詞も素敵です↓
殺人現場にやじうま達が暇潰しで群がる
中高生達が携帯片手にカメラに向かってピースサインを送る犯人はともかく まずはお前らが死刑になりゃいいんだ
でも このあとニュースで中田のインタビューがあるから
それ見てから考えるとしようか
ロックですね笑
ちなみにライブではベースが入りますが、それはそれで格好いいです!
アコースティックギターは仮でマイクを適当に立てて録音したらそれがかっこよくて採用テイクになった(とインタビューで言っていたと記憶してます)、というエピソードもなんだかロックです笑
こういう曲でもうしろのシンセ類の音がメチャクチャかっこいいです。小林さん素敵!
3位 #2601
──Mr.Children 「#2601」──
※動画が取得できず※
この頃はメンバーがRadio HeadなどのUKロックに影響を受けていたそうで、サウンドからもそれがわかります。
特にギターはいつもと音作りから違いますね。
Aメロ終わりの「ギターのガチャン、ガチャン」は間違いなくCREEPを参考にしたものでしょう。
──Radiohead 「Creep」──
#2601が入ったアルバム「Discovery」のジャケットは、U2の「Joshua Tree」のオマージュですし、この時期はかなりUKロックを意識していたのかもしれないですね。
かっこいいですし、メロディーもいつものポップな感じではないですね。
Aメロはオクターブ上がりますし、サビは4分音符メインで半音ずつ動きます。
この曲を語る上で忘れてならないのは、作曲者にJENが入っていること!
こんなかっこいい曲をかけるならもっと曲を描けよ~!と言いたくなります笑
・・・今、記事をかきながら思いましたが、サビの半音ずつのところはJENが描いている気がします。
いつもの桜井節から離れていることと、作曲クレジットが桜井さんよりも前にJENがきています。
これは「サビをつくったから」ではないでしょうか。
2位 Dance Dance Dance
──Mr.Children 「Dance Dance Dance」──
この曲はイントロのギターのリフがまずできて(サンプリング)、そこにアドリブで桜井さんが歌ったメロディーがもとになっているそうですが、冒頭の「クルクルと地球儀を回して~」のメロディーがアドリブで出てくるってほんとにすごいです。
冒頭で書いた通り、生で見れて感動しました。
ベースもブンブンいってて、スネアはスパーン!と鳴ってます。
スネアはマイクにバイクのマフラーを被せたそうですが、発想がすごいです笑
まぁでもやっぱり、この曲はイントロのギターリフのかっこよさでやられてしまいます。
ライブではワウを使っていて原曲とは音が異なりますが、それはそれでライブ感があっていいです!
しかし、そうかと思えばサビでは「given me love!」とゴスペル隊のきれいなコーラスが入るあたりが小林武史さんのアレンジの面白いところです。
第1位 REM
比較的新しい曲ですが、PVからしてロックバンドしてます。
チバユウスケばりにがなり倒しているように見えますが、超高音の裏声、柔らかい裏声、を使い分けています。
柔らかい裏声は楽曲の緩急をつけるのにすごくいいアクセントになっています。
ミスチルの曲のなかでも歌うには高難度の曲で、普通の人ではカラオケで歌いたくても手も足もでないでしょう笑
そんなわけで独断と偏見でミスチルのロックな曲を選ばさせていただきました。
他にもあの曲、この曲とあげればたくさんありますが、総評としてさらに話を進めます。
ロックボーカリストとしての桜井さんについて
バラードやポップスのときとは違うかっこよさがありますね。
ビートルズが「Twist and Shout」をレコーディングするときに、喉が潰して歌うため、その後は歌えなくなることを考慮してレコーディングをしたと言いますが、ロックな曲をがなって歌うときは桜井さんもそうしているのかもしれないですね。
ランク外ですが「Door」は間違いなく喉を潰す覚悟で歌っていると思います。
※動画を取得できず※
喉が強い桜井さんでもDoorを含めてのロックナンバーばかりでのライブはさすがにきつい気がします笑
小林武史の存在について
通常、4人編成のギターバンドがロックな曲を歌うときはやろうとすると、シンセ類は控えめになります。
第5位の「旅人」はそんな感じですね。
良くも悪くも「ギターロック」になりますし、それはそれでかっこいいとは思います。
しかし、ミスチルの場合、小林武史さんが入ることで単なるギターロックではないサウンドに仕上がります。
小林さんと言うと、ピアノはもちろんですが、ブラスやストリングスのアレンジのイメージが強いですが、こういったロックナンバーでのシンセ類の使い方もほんとにかっこいいです。
わかりやすいところで言えば「REM」の歌い出しの「出口を探しているんですが、あなた知らないか?」の「か?」は「かぁーーーーーーーー」と伸ばして歌っていますが、歌の後ろで風が吹き抜けるような音が聴こえるのがわかりますでしょうか。
これが楽曲の緊張感を高めてくれてかっこいいです。
こういった職人技が随所にちりばめていて、どの曲でも感心するばかりです。
セルフプロデュースの「REFLECTION」も好きですが、やっぱり小林さんとまた是非一緒にやってほしいです!