上西議員に見る、炎上に頼ってしまう人の特徴
上西議員が大炎上中ですね。
意図してなのか、天然なのか、精神的な病気なのか、秘書の入れ知恵なのかわかりませんが、私はなんだかすごく見てしまいます。
見れば不快になりますし、上西議員を擁護する気持ちは1ミリもありません。
今回のレッズの件だけではなく、この人がいなければ大阪都構想も実現できたかもしれないですし、とりあえず全く好きではないです。
でも見てしまうんですね。これは何だろうとちょっと考えてみました。
すると理由は大きく3つに絞れました。
- ビックリ人間大集合
- 名前のない感情
- ゴールを知りたい
1.ビックリ人間大集合
昔「ビックリ人間大集合」という番組があり、子供だった私はとても好きでした。
身長が2m30cmくらいある人がスタジオにきたり、髪が6mくらいある人が出たり、「すっげぇ!」「こんな人いるんだ!」と興奮して見たものでした。
巨乳世界一の人が出たときは違う興奮がありましたが笑
あの時の感覚が少しよぎります。
「サッカーの応援しているだけのくせに、なんかやった気になってるのムカつく。他人に自分の人生乗っけてんじゃねえよ。」
「くたばれレッズ」
す、すげぇ。。。
ツイート内容から会見から秘書のチンピラ具合まで完璧です。
「何食べたらこんなに背が高くなるんですか」
と同じように
「どんな教育受けたらこんな人になるんですか」
と、不思議で聞きたくなる。
ある意味ビックリ人間ですよ。秘書のパンチ力は上西議員以上ですし笑
ほとんどの方は「今まで出会った人のなかでメチャクチャな人はたくさんいたけどこのタイプはいなかった」んじゃないでしょうか。
私はどれだけ思い出してもこれだけのビックリ人間は身内にいないです。
だからついつい見てしまうんです。
2.名前のない感情
上西議員がレッズサポーターに刺されたら多くの人は「それはそれは。。まぁ、仕方ないっちゃないような。。いや、さすがにほんとに刺すのはダメなんですけど、、」と歯切れの悪い感じになると思います。
直接的に何をされたわけではなく、ただ傍観していただけなのに「この人、普通に死んでいいかな」と思うことってほとんどないでしょう。当然不謹慎なことです。
しかし、ビックリ人間の上西議員はそこを飛び越えてきているのを私は感じます。
「刺されることを望んでないよ!ただ安らかに静かに消えてください。消えるが意味するものがテレビでもあなたの死でもどちらでもいいです」
そんな感じでしょうか。
もし今、上西議員が死刑判決が出たら「そんな馬鹿な!やりすぎ!」と誰しも思うでしょう。
でも「方法はさておき、ふわっと死ぬなら上西議員ならまぁ、、別に、、いいじゃないですか?」という恐ろしい感情が、非日常的でエンターテイメントになっているというか。
上西議員に対して名前のない感情を持つ方は結構いると思います。
3.ゴールを知りたい
ビックリ人間を見たときに、そこに至るまでのプロセスを知りたくなります。
「なんでこんなに背が高くなったのか」などはみんなが思うところでしょう。
上西議員の場合、それに加えて「何がしたいの」「どうなりたいの」「どこに向かっているの」と、その先が気になります。
近い未来で言えば「次はなにをやらかすの?」という変な期待をもってしまいます。
松居一代さんの動向をみてしまうのと同じです。
ちなみに私が思う松居和代さんの究極のゴールは「復縁して自分から振る」だと思います。
「彼氏に振られたら泣いてすがってでもヨリを戻す。で、そのあとで私から振る。だって悔しいじゃん」という女友達がいましたが、まさにそれだろうと。究極は。
しかし、上西議員の場合、見当がつかなすぎてやっぱり見ちゃいます。
残りの人生を自分でかなり追い込んでまで、どこに向かうんだろう?と。
炎上に頼ってしまう人の特徴
上西議員を見ていて思い出したことがあります。
小学生の頃に夏休みの課題を発表することがありました。
子供にそんなものがあるわけないですが、まぁそれなりに「家の手伝いをする」「早寝早起き」とか、それらしいことを子供なりに知恵を絞って発表するわけです。
そんな中、あるクラスメイトの発表が今だに脳裏に残っています。
その人(以下A君)はスポーツや勉強などで目立つことができない人でした。
でも、本心は注目を浴びたがっていました。
例えるなら、みんなに聞こえる大きな声で「おれキムタクの家、知ってるぜ」と言ったり、体育の跳び箱でわざとこけてみたり(もちろん面白くない)、そんな人でした。
当然、好かれているとは言い難いキャラクターでした。
そして夏休みの課題の発表でA君はどや顔で大きな声でこう言いました。
「遅寝遅起き!!」
教室に不穏な空気が流れたのは言うまでもありません。
つまらない、むかつく、うぜえ、かわいそうな奴、いろんな感情が教室に渦巻いていました。
先生が無表情のまま「ご両親にそれでいいか聞いてきなさい」と言うと間髪入れずに「もう聞いたよ!これでいいって!ははは!」と笑顔でピースをしました。
先生が遠い目をして冷めた声で「この内容で?ほんとに?」と聞く本当にそうだとA君は答えました。
「そう。。。じゃあA君はこれでいいよ」と先生がまた無表情でやり過ごしました。
今思えば子供相手に先生のその対応が正しかったかは微妙ですが、「できるだけ関わらない」という判断は相手が大人であれば間違いなく正しかったです。
私はA君と同じ子供でしたが「あんな風には目立ちたくはない」と心底思いました。
A君が走るのが早かったり、歌がうまかったり、勉強ができたり、正当な方法で目立っていたらこんなことはしなかったでしょう。
つまるところ、
目立ちたいけど目立てるアイテムがないんです。
そこで、自分でも目立てる方法をさがした結果、そうだ、変なことをしよう、批判されるようなことをしよう、批判されるのも注目のうちだ、と無意識のうちになったんじゃないでしょうか。
今でいう「炎上」をすることで目立ちたかったわけです。
これは成人式で暴れている子達にも同じことが言えます。
彼らが正当に目立てるアイテムをもっていればあんなことはやりません。
そのアイテムで十分に目立てますし、そのほうが格好いいことは誰の目にもあきらかです。
アイテムがないから「炎上」をすることでしか目立てなかったわけです。
上西議員の行動は、それと同じものを感じます。
コメントがうまかったり、演説がうまかったり、歌がうまかったり、美人だったり、なんでもいいので正当な方法で目立つアイテムがあれば炎上など必要ありません。
つまり・・・
上西議員、A君、成人式で暴れている子達はみんな根幹は同じです。
「目立ちたいけど目立つアイテムがない」
そういう人ほど、炎上に頼らざるを得ません。
そう考えると炎上させている人達は悲しいです。
別に目立たなくても明るく楽しく行きていくことは簡単なのに。
といっても、私のような人は思惑通りに注目してしまいますから、火種をつねに投下し続けるでしょう。
ずっと炎上させ続けるのもこれからの時代を生きる上での1つの才能かもしれないですね。それで稼ぎまくっているブロガーさんとかもいるわけですし。
まぁ、私は「正当な目立てるアイテムを身につけている人」「目立たなくても楽しく生きている人」の方が好きですけどね。