「サイコパス診断テスト」は「事実と妄想」の判断力テストだった!?

先日wbsを見ていたら「サイコパス的要素があるかないかがわかる心理テスト」がやっていて興味深かったです。

サイコパス的要素とは、以下のようなものだそうです。

■サイコパス的要素
・決断が速い
・人がためらうことを平然と行う
・相手の立場に立って考えない
・自分の損得を優先
・支配欲が強い

■「サイコパス的要素」を持つ人が多い職業
・企業の経営者
・弁護士
・報道関係者
・セールス
・外科医

 

早速、心理テストをやってみましょう。

サイコパス的要素があるかわかる心理テスト

あなたがサイコパスかどうかを判断できる「あるゲーム」があります。

1万円を2人で分けるというゲーム。

1万円の分け方を提案するAさん。

その提案を受けるか拒否するかを選ぶBさん。

Aさんは1万円をどう分けるか自由に決められます。

もし、BさんがAさんの提案を拒否すると、2人とも1円ももらえません。

この時のBさんの判断で、Bさんのサイコパス的要素があるかないかがわかります。

仮に、Aさんの取り分を9,900円、Bさんの取り分を100円にした時、

Bさんである「あなた」は、この提案を受けますか?

考えてみてください。

 

 

 

 

考えました?

 

 

 

 

診断結果は・・・

 

 

 

こちら↓

■サイコパス診断テスト結果
これは、最後通牒ゲームといって、拒否権を発動しない方が常に得するというもの。
0円よりも100円でももらえた方が得なので、拒否しない方が経済合理性からいって正解です。
しかし、普通は拒否してしまいます。
この拒否したいという値段が、相手のことを羨ましい、妬ましいと思う値段なのです。
これをサイコパスは持っていません。
サイコパスは経済合理性だけを考える人たちなので、拒否しないと答える人はもしかしたらサイコパス的要素を持っているかもしれません。

皆さんはどうだったでしょうか?

私は「100円もらう」でした。

結果的には「サイコパス的要素を持っている人」だそうです。

サイコパス的要素を持っている人についても言及されています。

サイコパスと、その要素を持つ人には違いがあり、要素を持つ人は性格の一部のようなものであると言います。サイコパス的要素とは決断が速い、人がためらうことを平然と行うなどが上げられます。現代社会では情報があふれているため、何を選択していいのか分からない状況があります。その中で決断が速い人に支持が集まるのだと言います。海外の企業経営者は5人に1人がサイコパス的要素を持っていると言われ、他には弁護士や報道関係者にも多く見られるそうです。

ここまではいい感じです。

しかしこのあとの内容に大いに反論したい笑

そのサイコパス的要素を持つ人との付き合い方は良き理解者として寄り添うことが大切だそうです。しかし、突然関係が悪化する場合もあるので、そのときに備える必要もあります。

 

良き理解者として寄り添ってあげる必要があるって。。。

私は真逆だと思いましたよ。

 

100円をもらうと答えた理由

テストの内容を聞いて最初に思ったことは「設定がわからなすぎる」でした。

どこからきた1万円なのか、Aさんは何者なのか。

例えば、

 

  • Aさんと2人で稼いだ1万円を2人で分ける
  • 親戚内の長老のAさんが「パチンコで1万円当たってさ!お前にも100円、分けてやるよ」と言ってきた

 

では、答えは変わります。

しかし、このテストの場合、その辺りは全くわかりません。

どんな空想をするかは個人の自由ですが、紛れもない事実は「100円が手に入る」ことだけです。

となったら、答えは「もらう」となります。

繰り返しますが「設定がわからなすぎるから答えとしてはもらう」になるわけで、なんの考えもなしに「100円もらえるの?もらうもらう!」ではないわけですよ。

むしろやみくもに「Aさんに借りを作るみたいで嫌だ」と反射的に言っている人よりも頭を使っていますよ。

この答えが「寄り添うことが大切な人(困った人と言わんばかり)」に直結するのはかなり抵抗があります笑

 

これは本当にサイコパ的要素があるテストと言えるのか?

そもそも、サイコパステストってこういうものです↓

ある家で一家殺害事件が起きた。若い夫婦とその子供の遺体はダイニングで発見された。捜査の結果、犯行後、犯人は一日以上この家に滞在していたことが判明した。犯人はいったい何のためにこの家にとどまっていたのだろうか?

  • 一般的な回答例:残りの家族が帰ってきたら殺すため
  • サイコパスの回答例:一家団欒の死体を眺め楽しむため

 

あなたは頭痛に襲われた。激しい痛みで立っていられない。そこに、一人の女性が近づいてきた。どうやらあなたを心配しているようだ。あなたはすぐにその女性を殺した。なぜか?

  • 一般的な回答例:ウザかったから、痛みに耐えかねたから
  • サイコパスの回答例:悲鳴を聞くと痛みが和らぐ気がするから
    ※かの有名な異常殺人鬼エリザベートの回答。

 

冒頭のwbsのものは「サイコパス的要素」と断りはあるものの、全然違うように私は感じるのですが。。

 

事実と妄想を分ける力

私はむしろこのテストは「事実と妄想を分別できるかテスト」だと思いました。

それが「サイコパス的要素」だとするならば、サイコパス的要素は大事ですよ。

私が言うと必死の弁明になってしましますが、まぁ聞いてください笑

 

例を挙げて説明します。

 

  • メーカー社長が販売代理店の営業会社の数字の悪さに「あいつらは営業がなっていない。クロージングが下手なんだ」と営業の様子を一目も見たこともないのに言う
    →そもそも商品の魅力がないのかもよ?事実は何だろう?
  • 新入社員に「あいつらは覚えが悪すぎる」
    →教え方が悪すぎるのかもよ?事実は何だろう?
  • 「仕事が嫌でもう死にたい!何もかも嫌になった!」
    →死ぬ必要はあるのか?仕事をやめたら解決じゃないのか?事実は何だろう?
  • 「なんで普通の男がいないの!?普通の男と結婚したいだけなのに」
    →あなたの言う普通ってそもそも普通じゃないかもよ?事実は何だろう?
  • 旦那が浮気してる!
    →そうあなたが勝手に思っているだけで、旦那はあなたをすごく愛しているかもよ?事実は何だろう?
  • 政治家は弛んでいる!
    →彼らの1日のタイムスケジュール見たら考え変わるかもよ?事実は何だろう?

 

とまぁ、挙げればきりがないですが、どれも妄想で周りまたは自分を必要以上に傷つけています。

「事実は何かまずは見てみましょう」という感じですよね。

こういう事実が見えず、妄想ばかりを膨らましている人ほど、周りは大変です。

 

事実かどうかよりも自分の思い込みが勝っているわけですから。

 

それこそ周りが「あー、またなんか言ってるよ」「無下にするのも悪いから一応は話を合わせてあげないと」ってなりません?

そういう人ほど「寄り添うことが大切な人」になると私は思うのですが。。。

 

妄想で苦しむ例(実話)

20代の頃に「将来結婚できると思うか」ということを仲間と話したときに私は「できると思う」と言いました。

すると「自分に自信があるんだね~」と言われました。

そうではなくて、結婚て半数以上の人ができて、何なら複数回できる人もいるものなわけですよ。

「普通の人が普通にできることは普通にできると思うから」と言ってもなかなか理解されませんでした。

そこで、逆に質問をしました。

「僕から質問だけど普通自動車免許をとる自信ある?」

「あるよ。てか持ってるし」

「普通の人が普通に取れるよね?」

「うん」

「結婚も確率論で言えば同じじゃない?」

「いや、結婚は相手あってのものだから、なんちゃらかんちゃら」

「そうじゃなくて確率論として。免許が受験者の10%しかとれないくらい難しいものなら合格の自信ないよね?でも、半数以上の人が取れるから自分にもできると思って受験して、実際とったじゃん?それと全く同じこと」

「いや、免許は努力でなんとかなるけど結婚は相手があってのなんちゃらかんちゃら。そんな自信がない」

「そしたら違う例で言うと、今、僕とじゃんけんして、100回やって40回以上勝つ自信ある?」

「それならある」

「それと同じ。この場合、努力は関係ないじゃん」

「違うよ」

・・・ということで、全く理解してもらえなかったことがありました。

よほど難があればともかくですが、一般人なら「結婚できると思う」と答えることが確率論としては正解なんですが。。

もちろん、独身でモテるわけでもない男性が「結婚は多分いつかできるでしょ」と言っていたら「おいおいおい!」となるのは理解してます笑

ただ、こうやって無駄に自分の将来を悲観したり、妄想で人を悪く言う人の方が社会にはいい迷惑です。

 

噂だけで嫌われていたAさん(実話)

私がこの考えになったきっかけとも言えることを思い出しました。

まだ、中学生の頃の話です。

今考えてもかわいそうになるくらい嫌われている女の子(以下、A子)がいました。

その後芸能界へいったくらいルックスが良く、恐らくはA子もその自覚があり、女子たちの妬み、嫉みの対象としては打ってつけでした。

通常、その手の女子はその手の女子と輪をつくるものですが、あまりに学校が真面目で閉鎖的だってのでA子は輪がつくれていませんでした。

今思うと申し訳ないのですが、当時、私は話したこともないのに嫌っていました。

すぐに人を悪く言う、悪い噂を根も葉もないところから作って言いふらす、●●ちゃんをいじめていた、などなど、悪い話ばかりを聞かされて「A子とは仲良くなりたくない」と思っていました。

そして、あるときにA子と話すことがありました。

話してみたら、拍子抜けするほど普通でした。

話してて全然楽しいので、頻繁に会話をするようになりました。

A子と親しくする人はいないため「おいおい、傘太郎、なんでA子なんかと話してんだよ、あいつ嫌な奴じゃん」とA子と一言も話したことがない人に言われることさえありました。

そして、いじめをやっていた、噂をたてた、などについてもよくよく周りに聞いたら「・・って、私は聞いただけ」という人ばかりでした。

するとある女子がそのことを説明してくれました。

 

「女子内で都合の悪いことがあると、(その場にいなくても)A子がやったことになっちゃう」

 

と教えてくれました。

そのときにわかったのは「事実の大切さ」でした。

人の噂(妄想の場合も多い)はあてにならんと。

人の思い込みは恐ろしいと。

 

そして、今度はA子と仲がいいと言うことで私が攻撃を食らうようになりました笑

今考えても恐ろしい話です笑

 

  • 人の思い込みってこええ
  • 女の集団はこの世で一番こええ

 

中学生にして身に染みました笑

 

まとめ

と、いうわけで、

合理的なことがいつも正解ではないにしても、合理性のない妄想で人を傷つけたり、自分を無駄に否定しない意味でもこのテストでわかる「サイコパス的要素」(私の解釈では妄想と事実を分けること)は大事ではないでしょうか。

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