とんでもない医者に遭遇して大変だった話
前回ぎっくり脇腹になった話を書きましたが、今回はその時の病院でのエピソード。
とんでもない医者が世の中には本当にいました。。
日曜日に病院探し
ぎっくり脇腹になったのは土曜の深夜。
なので、日曜の朝一番に病院に行こうと思ったものの、診療をしているところが少なかった。
ネットで調べた結果、家の近くで評判もまずまずで、複数の診療科をもつ中規模のところがあったので、そこに行くことにした。
病院に着いて受付に並び、問診票を渡された。
椅子に座って問診票を書こうかとしたときに、よく来院されていると思われる60代くらいの女性と受付の女性の会話が聞こえた。
「今日は、日曜ですけど小室先生に診てもらえますか?」
「本日はお休みなんですよ」
「そうすると、森下先生・・・?」
「・・・はい。。」
「・・・じゃあ。。またきます。。」
「すみません。。。」
その時は「小室先生は人気があるんだなぁ」と思っていました。
問診票を提出して受付番号をもらい、待合室で番号を呼ばれるのを待った。
その間、「17番をお持ちの方、3番にお入りください」という女性の館内アナウンスが度々聞こえた。
すると突然、男性の声で「傘太郎さん、傘太郎さん、2番にお入りください」と私だけフルネームで呼ばれた。
なんで!?
後になってわかったのは私を診てくれた森下先生(以下敬称略)だけは自分でマイクを使い、館内アナウンスをしているようだった。
少々の戸惑いをもったまま2番の診察室に入ると、森下という医者の風貌にまず驚いた。
- 60代後半
- 小柄で小太りのメガネ
- 白衣を着ていない
- ダサいおじさんの模範のような私服
- 薄く整えていない髪
- 油ギッシュな肌
- だらしない口元
- 清潔感がまるでない
「医者??」
それが第一印象だった。
その後、症状を説明した。
- 昨夜、とんでもない激痛が脇腹にあった
- 今も痛むが少し落ち着いている
- 動かすとビキッと電気が走るような痛みが走る
おおよそこのような説明をしたのだが、聞くときの相づちが「うん♪うん♪」という高くて軽い何とも嫌なものだった。
表情は終始緩みっぱなしで、質疑応答のときの話し方は酔っ払いそのもので、本気で飲んでいることを疑った。
酒の臭いはしないものの、なかなか強烈な口臭で至近距離の会話が嫌だった。
「さっき聞いた受付の会話はこういうことか」
これは女性だったら完全にアウトだろう。
男性の私でも生理的に受け付けることが困難だった。
尿路結石の疑いがあるとのことで、エコー検査を受けることになった。
「じゃあ一緒に来てください」と言うので、森下に着いていくと、検査室があった。
扉を開けると2畳ほどの狭い部屋にベッドがあった。
「はい、ここに横になって」
と言われ、横になるとベルトを外し、服をめくってお腹を出すように指示されて、その通りにしてベッドに横になった。
その状態になってから気づいたのだが、なんと扉は開いたまま!!
外の廊下を歩く人から丸見えです。。
「じゃあ始めますね」と言うと緩んだ表情のまま扉を閉めた。
─いつも通り─
そんな感じだった。
森下はヌルヌルとしたローションを腹に塗り機器をあてると「おー、きれいだね~」と能天気な声をあげた。
すると「あー、これか~。石があるね」
尿路結石になったのか。。
そんな絶望感に苛まれているときに森下が椅子から立ち上がった。すると・・・
「ブッ!」
(゜゜;)
(゜〇゜;)
( ̄□ ̄;)!!
屁をこいた。。。
信じてもらえなそうですがマジです。。
数秒前に石があるという軽い絶望感があったばかりでしたから、どう表現していいのかわからない気持ちになりました。
「こんな医者が本当にいるんだ」
怒りやら何やらを吹き飛ばして感心するレベルでした。
「はい、じゃあまた2番診察に行くよ~」と服がめくれたままの私を横目に扉をドーンと開けて、スタスタと歩き始める森下。
服をズボンに入れていると通る人たちが気を使って視線を逸らしていました。
診察室に戻ると「じゃあね、石が出やすくなる薬を出しておくから。あと水をたくさん飲んでね」
終始、居酒屋のおっさんのノリのまま診察は終了した。
薬局へ
その後、処方箋を持って薬局へ向かった。
初めて行くところだったが、薬の説明だけでなく、症状を聞いてくれたり、感動するくらいの良い対応をしていただいた。
丁寧ゆえに少し長話になったのだが、その時に不安そうな顔で「診察した先生はどうでした?」と聞かれた。
なるほど、その意味で名物先生なのかと合点がいった。
薬剤師さんにあれこれいっても仕方ないので「正直、かなり個性的な先生でした。女性の方は多分無理だと思いますよ」と屁をこいたことなど具体的なことを言わずにそれだけを伝えた。
「そうでしたか。。確かに個性的な先生ということは伺っています」
「森下先生は専門は何科の先生なんですか?」
「総合的に、と言いますか。。今は日曜だけ臨時に診ていると聞いてます」
「正直、結構そういう意味で知られた先生ですよね?」
「なんとも言えないですが、怒って帰っちゃう方もいます。。」
そりゃそうだろうよ。
その病院自体は悪くはないところだけど(森下を雇っている時点でアウトか/笑)、次回、日曜にどうしても行かなくてはならないときは、まず受付で「今日は森下?」と確認してからにするでしょう。
病院から帰宅してから痛め止めがないことに気づく
帰宅して薬を飲んだものの、痛みがとれない。よく見たら痛み止めが薬になかった。
頭がパニックで確認していなかった。
痛いから病院にきているというのに。。。
そもそも薬を処方しているのも森下だということを再認識し、不安になり遠方にすむ泌尿器科の医師の友人に電話をした。
薬を1つずつ伝えると「内科の先生がやりがちなダメな処方」とのこと。
薬局でロキソニン買って、あとは水をたくさん飲むことをすすめられた。
翌日に再来院
翌日になっても痛みがとれないため、会社を休んで同じ病院行った。
月曜日なのでもちろん森下は不在だ。
おそらくは主治医的な人と思われる医者が再度診察をした。
すると!
いくらさがしても石がない!
「森下先生はどこで見つけたんでしょうね。。」
と、不思議がる医者。
エコー、レントゲン、MRIまでやり、泌尿器科、内科とたらい回しになりそれでも異常がないため、「次は大腸検査」となってさすがに「ちょっと待ってくれ」と声をあげた。
「動くと痛い」ということは筋肉、骨、神経のどれかじゃないのか、石はそもそもないんじゃないか、と伝え「森下先生の診断結果がないものとして、初診で私が来ていたら先生はどう思います?」と聞くと「動かすと痛いなら筋肉ではとは確かに思います。。」と言われた。
それじゃあ、ということで整形外科へ。
そして、診断結果は「筋肉痛」
「ぎっくり腰も言わば筋肉痛ですよ」といわれて納得した。
ネット情報で調べる限り「ぎっくり脇腹」だった。
最後に
森下の誤診のおかげで、意味のない薬、病院たらいまわし膨大な時間とお金を無駄にした。
結果としては市販のロキソニンを飲んで、後は自然治癒だった。
森下のような医師でも日曜日なら必要とされて、収入になるのなら、倒産間際の病院はまずは日曜に診療を掲げればどうにかなるんじゃないかと思ってしまった。
この経験のせいで日曜に診察をしている病院に行くのが怖くなった。。
もちろん本来は良心的な対応のはずなんですが。。