掃除の仕方で会社が分かる!入社した3社で比較!

年末は会社で大掃除をした方も多いのではないでしょうか。

私は今まで3社で大掃除を兼ねた移転を経験しています。

そこでわかったことは「大掃除の様子がその会社そのもの」ということです。

ワンマン社長のA社の場合

インターネット系の会社で移転を兼ねた掃除と社内のレイアウト変更を行ったときのこと。

それは私が入社して数週間のときのことでした。

どのデスクをどの位置に置くかを先輩方が話していました。

「A案だと窓際の人達が狭くなりすぎるよね。B案だとトイレ側の人がトイレのすぐ近くでかわいそうだよね」

「そしたらC案はどう?」

「その手があったか!よし、それでいこう」

そんな会話の後、実際にデスクを持ち上げて移動が始まりました。

半分ぐらい作業が終わったところで外出していた社長が戻りました。

「お疲れさまです」

「お疲れさま。あれ?今どんな状況?」

「これこれこう(C案)にするところです」

「それならこうした方がいいだろ?(A案)」

・・・それはさっき話に出たけど窓際の人達がかわいそうなことになるからと却下されたなぁ、と私が思った瞬間、

 

「そうですね!そうしましょう!」

 

A案を否定していた先輩が声高らかに言いました。

うそーん、と私は思いましたが笑、周りの先輩方も「じゃあそうしましょう」とあと少しで終わるC案レイアウトをA案に変えていきました。

入社して数週間のド新人の私が意見を言えるはずなどありません笑

そしてA案レイアウトで完了になり、予想された通り窓際の人達がかわいそうなことになっていました。

窓際の人達も一切の文句を言いませんでした。

掃除の様子を見て「これはやばい」と私は思いました。

そしてその後、通常業務を通じて社長のワンマンぶりをたくさん見ました。

社員はみんな、社長の顔色、機嫌だけを見ていました。

結局、私は3ヶ月で退職しました。

社員は入れ替わり立ち替わりで、3ヶ月間で辞める人を10人くらい見ました。

今にして思うと、3ヶ月も(!)辞めるのに時間がかかったことを反省してます。

その会社は私が退職してから2~3年後には消滅しましたが、まぁ、そりゃそうだろうと感じざるを得ませんでした。

 

意識高い系(?)多数のB社の場合

某ベンチャー企業にいたときにも移転を兼ねた掃除とレイアウト変更がありました。

一緒に働いていた仲間の多くが今は経営者や他社の役員になっている、いい意味での意識高い系が多い会社でした。

掃除の時にもそれが反映されていました。

というのも、レイアウトの変更の際に、まず紙を渡されました。

パワポで作ったと思われる部屋の図面で、デスクの幅、通り道の幅など、すべてが記載されていました。

「こうするからね」

そう言われて異論があるはずないです。

1つずつ計測し、図面に起こしてますから、その人はかなり長く時間をかけて一番良いレイアウトは何かを考え、知恵を絞り準備をして来てますから、その人の意見が一番良い案の可能性が高いです。

 

その後、実際にデスクの移動などをしていたらそこに、外出中の社長が戻りました。

「お疲れさま。いまどんな感じ?」

「これこれこうで。」

「そしたらこんな風にした方が良くないか」

「社長、その案も検討したんですが、この図面をみてください」

「お、図面を作ったのか」

「はい。それで社長が今おっしゃった案ではこれこれこうなるんですよ」

「おぉ、そうか。じゃあ任せたぞ」

素晴らしいですね。

会社もまさにこんな感じでした。

社長の意見であっても、丁重かつ正確な情報をもって進言し、社長もそれに耳を傾けて受け入れているわけです。

前述のワンマン会社とは雲泥の差です。

ちなみにこちらの社長は入社初日にお話ししたときに「この会社にいつまでもいようとするな。独立しろ。そのときにお金と人が必要なら出してやる。おれを脅かすくらい大きくになれ。そしてそのときに一緒に仕事が出来そうなら一緒にやろうよ!」と笑顔で言ってきたとても魅力的な方でした。

ただ、私のような凡人は、睡眠なしで働く周囲の情熱の高さについていけませんでした笑

そのリバウンドで「淡々と飄々といい感じにできればいいのに」となったのは間違いないです。

ちなみにその会社はその後、上場企業に吸収合併されました。

社長の教え通り、独立した人はたくさんいて、今考えてもレベルの高い会社でした。

 

行き当たりばったり経営のC社の場合

もう1社は経営者の思い付きですべてが進んでいく会社でした。

掃除もまさにそうでした。

掃除をする日程も「そんなもん明日やりゃいいだろ」で翌日が急遽掃除日になったり、レイアウト変更も「それをこっちにやってあれをそっちにやれ」とその場の社長の気分で全てが決まります。

周囲の社員も慣れたもので「はいはい、わかりました」そんな感じでした笑

ちなみにその会社は現在も社長の思い付き経営で、継続しています。

これはこれですごいことです。

 

・・・新卒で大企業に勤務している方には3社の話が全部嘘みたいに聞こえると思いますが、中小企業、ベンチャー企業は会社によって本当に千差万別です。

 

会社の大掃除でその人の仕事の取り組み方もわかる

個人で見ても、仕事の取り組み方と普段の仕事ぶりは比例しているように感じます。

  • 普段からできるだけ仕事で楽をしようとする人→できるだけ楽な仕事をやりたがる
  • 協調性がない人→1人で黙々取り組む
  • 仕事ができない人→ものをどかすより前に掃除機をかけ出すなど、手順を考えずにいきなり手につけられるところからはじめる
  • 仕事ができる人→誰がどこをやるか、自分の担当は何かを明確にして、みんなで協力して早くきれいに終わらせる
  • パワポ好き→図面を書く笑

社風と掃除はがっちりとリンクするので、インターンとかは掃除をメインにするべきですよ!

ちなみに私はできるだけラクをしたいので、張り切っている人に任せるだけ任せて感謝を伝え、自分の担当したところは短時間できれいになるようにどうしたらいいかを考えてから取り組みます笑

 

おすすめの掃除の本

最後に私が昔読んで感銘を受けた掃除の本を紹介します。

・・・長くなったので分けて書きます。

 

>>掃除のおすすめの本「捨てる!快適生活」

 

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