AmPm(アムパム)の売り方が画期的!

AmPm(アムパム)に注目!

 

謎の覆面ユニット、AmPmが話題ですね。

多くの人がそうであるように、私もネットニュースになるまで全く知りませんでした。

AmPm(アムパム)を知らない方のために簡単に紹介

  • Spotifyでの総再生回数の94.8%が日本以外の国で再生されている覆面2人組のクリエイティブユニット
  • デビューシングル『Best Part of Us』がリリースされてからわずか4カ月でSpotifyでの総再生回数が660万回以上(2017年8月時点)
  • 本業はミュージシャンではなく、クリエイティブの会社、プロモーションに携わる仕事(簡単に言えば会社員が副業でやっている)
  • 売れている楽曲のBPMやキーなどを研究して、楽曲制作
  • 売れるタイミングを見計らってリリース
  • Spotifyのソースコードを研究し、どうすれば上位に表記されるかを実践

引用元:https://www.gizmodo.jp/2017/07/ampm-creative-unit-interview.html

 

売れないバンドマンをやっていた私にはとても刺激的な内容です。

恐らく、会社経営、広報、マーケティング等の仕事に継いている方にもかなり興味深いと思います。

特に興味深かった3つのこと

  1. もしかしたらエラーで自分たちの曲がチャートインしたんじゃないかとも思っている
    Spotifyのソースコードを研究したというのがなんだかすごいです。プログラマーならともかく、ミュージシャンはまず思いつかない方法です。分析をしっかりした方が「エラーで上位表示されたかも」と思うのならその可能性は高いでしょう。世の中何があるかわからないですね。これから「いかに狙ってエラーを起こさせるか」を躍起になる人もいるかもしれないですね。
  2. ストリーミングサービスはメディア。そもそもクリックされないといくら良い曲だとしても、聴かれもしない。
    全くその通りですね。アマチュアの特に若い頃は「わかる人にわかればいい」という口先だけプロっぽいことを言ってかっこつけて現実から逃げがちですが、聴かれてなんぼ、知られてなんぼの世界ですからね。昔はそれがストリートライブとかCDの手売りでしたが、今は「クリック数」がそれにあたるものの1つですね。そのためにソースコードを解析するのをミュージシャンが取り組むのは至難の技だとは思いますが、ジャケットを各アプリのUIのカラーを意識して目立つものにするというのは、目から鱗でした。
  3. レコードでもCDでもデジタル配信でも、音楽の持つ意味合い自体は変わらない。
    音楽好きの人にはうれしくなるような素敵なコメントです。その通りだと私も思います。ものすごい邪推をすれば、これだけ賢い人たちですから「音楽よりマーケティング力とソースコードの分析力があれば売れちゃうわけっすよ!あはは!」と思っててもインタビューでは言わないでしょうけど笑

これから音楽業界はどうなる?

音楽の入手の仕方、聴き方は昔とはもう全然違いますね。

昔はレコード屋(orCD屋)に行って購入して、自宅のオーディオで聴いたものですが、今はダウンロードどころかストリーミングで入手してイヤホンで聴くものになってきました。

考えようによっては音楽はより手軽に聴けるものになり、スマホやパソコンをいじっている時間に同時進行でできる数少ないこととして、音楽を聴く(聴き流す)時間は昔よりも増えているのかもしれません。

ミュージシャンの方からすれば、昔のように聴き込むことが減ったのは寂しい部分もあるとは思いますが、今の方がたくさんの音楽を聴く機会が増えて、ライブはより付加価値がでます。

アマチュアミュージシャンの方は知ってもらう機会が圧倒的に増えて、リスナーは様々な音楽から選べるので、プラスの部分もたくさんあります。

そう考えるとAmPm、ピコ太郎、BABY METALのようにインターネットを通じて世界的に売れるアーティストが増える可能性は高く、事務所に所属せずにフリーランスでプロ活動をするミュージシャンが増えていくでしょう。

ただ、ミュージシャンが昔よりも儲かる仕事ではなくなったのは間違いなく、これからは「有名なのに副業でやっている」ミュージシャンが増えるでしょうね。

もちろんそれはそれで良い面もありますが「音楽で金持ちになるんだ!」という矢沢永吉さん的な成り上がりの夢は見づらくなっています。

現に、作曲家や作詞家で、有名アーティストに楽曲提供をしているような方でも、音楽と関係のない他の仕事をしている方は多いですから。

これからはAIが音楽制作する時代がきますし、音楽のつくりかた、入手の仕方、聴き方がこれからどうなっていくのかわかりませんが、AmPmの音楽の売り方はこれまでにないやり方で画期的です。

広い意味で「多くの人に商品を告知していく方法」としてとても勉強になる内容でした。

今後の活動も楽しみです。

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