赤ペン社員と黒ペン社員

先日「モチベーションで仕事はできない」をもう1度読み直してみました。

最初に読んだときには、別のこと(前回書いたこと)がたくさん頭に残りましたが、そのせいなのか、見落としていたことがありました。

社員には「黒ペン社員」と「赤ペン社員」がいるということです。

これには激しく同意しました。なんで1度目は覚えていなかったのか不思議でならないです笑

批判は簡単。やるのは大変。

黒ペン社員は白い答案用紙に自分なりの答えを書いていきます。

赤ペン社員はそれを「こんなんじゃだめだよな」「おれは無理だって最初からわかっていたよ」といいながらマルつけをします。(模範解答かは別として)

そんな赤ペン社員の彼らに白い答案用紙に記入を求めても、彼らは記入すらできません。

なぜなら、彼らが持っているのは赤いペンだからです。

誰かの結果を批評はできても自分からは何もできないんです。

批判に酔う赤ペン社員

赤ペン社員、黒ペン社員の例えはしびれました。

私も会社で「批判は誰でもできる」「代案を出してほしい」「社外の人ならともなく社内の人なんだから」と言うことがあります。

悲しいかな、入社2~3年すると赤ペン社員が増えてきます。

ネットの世界でもなんの世界でも、批判することに酔いしれる人は多いです。

そして「ほら!おれのいった通りダメだったろ?」と、まるでそれを取り組んでいた黒ペン社員より自分の方が優秀だと言わんばかりに喜びがちです。

今まで何回かこのような赤ペン社員を見てきましたが「ああはなりたくないもんだ」と毎回思いました。

「じゃあお前がやってみろよ!」は社内では通じる

例えば400メートルリレーを競技場の観客席で観ている人が「第2走者がバトンを渡すときに手を出すのがワンテンポ遅いんだよな」「腿をもっと上げて走れば0.1秒は早くなるのにな」と知った風なことをいうのは自由です。

「じゃあお前がやってみろよ!」と誰かが言っても、その人は自分ではできないですし、そもそも観客なのでやる必要もありません。

しかし、本当にトラックを走り、ともに優勝を目指すランナーはそれは指摘しないといけないですし、「じゃあお前やってみろよ」と言われたら実演してあげる必要があります。

グラウンドの中にいるランナーとグラウンドの外にいる観客では責任がまるで違うわけです。

それにも関わらず、同じグラウンド(社内)にいるのに、まるで観客席(社外)にいるかのような人がいるわけです。

白ペン社員

本書にはありませんでしたが、私は白ペン(修正液)社員もいると思います。

これは「自分からはなにもできないが、人のやることは的確に直せる」社員です。

さっきのランナーの例で言えばコーチのような人でしょうか。

こういう方はそれなりに大事な存在です。

私が以前勤めていた会社に誤字脱字を見つける天才がいました。

企画書などを書き終えて見直しをしてこれで問題なし!と思って最後にその人に見てもらうと間違えの指摘が入ります。

私にとっては大変ありがたい存在で、これも才能であり、仕事の能力だと思いました。

せめて赤ペン社員にならないように

私は黒、赤、白の中で、せめて赤にはならないようにと気を付けています。

でも、気がつくと赤ペン社員になっていることがあります。

頑張っている人を批判するのが一番簡単で、一番気持ちいいですからね笑

他にも見所満載の本書は本当におすすめです。

淡々と飄々といい感じにうまくやるコツが詰まっています!

 

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