WE ARE Xを観てきた
X JAPAN ツアーが中止!
YOSHIKIが頸椎の緊急手術をすることになってツアーが中止されましたね。
ちょっと前は腱鞘炎が深刻でしたし、本当に体がボロボロになっているみたいで大変そうです。
昔のツケといえばそれまでですが、やっぱりあのパフォーマンスがあってのXでありYOSHIKIだったと思います。
世界中でWe are Xが公開されて、話題の熱が冷めない中でツアーに行ってほしかったですが、中止になってしまうのもなんだかXらしいと思ってしまいます。
ちょっと前の話ですが、私もWE ARE Xを観に行きました。
油断していたら公開が終わっているシアターが多く、焦って観に行ってきました。
1人で映画に行ったのはひさしぶりですが、やはりいいものですね。
私とX JAPAN
私が高校生の頃にビジュアル系が大人気でした。
ビジュアル系の深夜番組がやっていたり、今とは比較にならないくらいビジュアル系バンドがいました。
私は尾崎豊が好きで「男のくせに化粧なんかして」というタイブでした笑
当時はもうバンドをやっていてプロになりたいと思っていましたから「見た目じゃなく音楽で勝負しろよ」という気持ちもありました。今思えばほんとに何もわかっていない子供でしたね(^-^;
そんなアンチビジュアル系の私でもXは別格の位置付けでした。
男性ファンも多かった、YOSHIKIは美しすぎた、ピアノ、オーケストラが入る、などもありましたが、やっぱり存在感、カリスマ性が圧倒的でした。
私はハードロックやメタルはうるさいので好まない高校生でしたが、高校1年の文化祭で1つ上の先輩たちがStanding sexを演奏しているのを聴いて「自分も弾いてみたい」と思い、同級生のYOSHIKI命のドラマーとXのコピーバンドをやることになり、そこではじめて紅を知りました。
コピーをしているうちにメンバーのソロ作品を聞くようになり、1998年はhideにどっぷりとはまって、Zilchなどもよく聞いていました。
ZilchのPVをみると、とても20年前のものだと思えないです。ビジュアルも音楽もセンスがありすぎます。
どはまりの最中にhideが他界したので熱狂的なファンとまではいかない私でもかなりショックでした。
それからというもの、高校生の頃に食わず嫌いしていたビジュアル系バンドを聴き返すようになり、今はLUNA SEAも凄く好きです。だからSUGIZOの正式加入が決まったときはとても嬉しかったです。
映画はXJAPANの歴史でありYOSHIKIの歴史
自叙伝も読んでいたので知ってはいたものの改めて壮絶な人生を歩んできた方なんだと思いました。
壮絶な人生というと「金持ちで何不自由ない暮らしをしていたのに、その後は超貧乏になって食うものにも困って人生の坂を転げ落ちた」みたいなものを言いがちですが、YOSHIKIの場合、
- 10歳の時に父が自殺
- 幼稚園からの友人でありボーカルのToshIが、バンドの存在を全否定する形(洗脳)で脱退、解散
- hideの死
- Taijiの死
これらを乗り越えてきているわけですが、どれも「調子に乗っていたら貧しくなった」とかではないんですよね。自分の力だけではどうにもならない偶発的なことばかりで。これは本当に辛いことです。
随分前にインタビューでYOSHIKIが「自分が深く関わる人はみんな不幸になっていく。自分は誰とも深くかかわらない方がいいのではないかと思ったこともあった」という主旨のことを言っていましたが、そうして自分を責めてしまうのもうなずけるくらい周囲の方々に不幸が起こっています。
それを乗り越えるのは本当に大変だったと思います。
映画でもTOSHIが言ってますが壮絶な人生を歩んだ人の歌詞は否が応でも聴き手が反応します。
まず間違いなく、この映画以降YOSHIKIの歌詞にも注目されるでしょうね。
そして、映画で思い出したのは天皇陛下の即位十年の式典で楽曲を描きおろしピアノ演奏をしていること。
これは本当にすごいことです。
そんなご指名を受け、やってのけるロックミュージシャンはこの先まずいないんじゃないでしょうか。
映画をみてあの曲(Anniversary)を聴きかえそうと思いました。
観た後の感想
涙の出る作品でもあり、勇気付けられる作品でもありました。好きな音楽を映画館で聴けることも素晴らしかったです。当然、エンドロールの終わりまで楽しめます。
私が観たあとに思ったことは「X JAPANを肴に飲みたい!」でした笑
素晴らしい映画を観たあとはそうなりますが、この作品の場合、映画についてはもちろんですが、XJAPANについて熱く語り合いたくなります。
私が行ったときは1人観賞の方が多く、エレベーター付近で見終えた人が集まるかたちに成ったときにほんとにお誘いしたくなったほどでした笑
ファンはもちろん、ファンじゃない方にもおすすめです。
DVDになったらもう一度観ること間違いなし作品でした。
映画ではhideの死についても触れられていました。
熱狂的なファンについて色々と思ったところがありそれを次に書きます。