ABILITY PROを購入してから3か月の感想

パソコン、オーディオインターフェース、DAWを買い替えたのですが、迷った結果ABILITY PROを選びました。

まだまだ使っていない機能がたくさんありますが、購入して3か月の感想を書いていきます。

 

ABILITY 2.0 Pro

初期設定がかなりきつい

ABILITYは、CUBASEと迷った結果、購入したものです。

イメージとしてはCUBASEよりも初心者向けで、国産メーカーですし、当然、初期設定も簡単なんだろうと思っていました。

が、

全然そんなことはなかったです(汗)

他の方のブログに「国産の初心者にもやさしいDAWと期待したのに、結局はあちこちからプラグインをダウンロードしなくてはならず、その都度会員登録などして設定までで2日もかかった」というような内容を見ましたが、私からすれば2日で終わればかなり早い方だと思いますよ。。

私はそもそもインストールができなかったり、フォルダ設定が全然わかっていなかったりで大苦戦でした。知識不足&自己責任と言われれば返す言葉もありません笑

前回書いたオーディオインターフェースにMIDIが送れない!も同様ですが笑

 

■参考ページ
複数のVSTプラグインフォルダを使用するには

 

全部をそのまま「はい」を選んで素直に進めればOK、というものでもないので、初心者が1人で初期設定をするのはかなりきついと思います。

私は困り果ててサポートセンターに「お金払うから出張お願い!」と連絡したくらいですよ。(※さすがに断られました笑)

ちなみに、それらをインストールしていなくてもプリインストールされている音源がありますので、音楽制作自体はできます。

しかし、それではギターにアンプシミュレーター(プラグイン)をかけることもできない状態ですし、ABILITY「PRO」(プロ仕様のソフト)とは言い難いです。

つまり、

 

外部からインストールするプラグイン音源、エフェクトが揃って初めてABILITY PROが完成します。

 

その点、CUBASEであれば、そういった外部からのインストール作業をせずに、そのままの音源でもそれなりに使えます。

CUBASEだけで1曲を完結させてしまうプロアーティストさんもいると聞きますし。

そう考えると初心者にはCUBASEよりABILITYの方がいいよ、とも言い難くなりますね。

設定完了後に音楽的なアレコレやるのはABILITYの方が楽だとは思いますが。

 

・・・といっても、

 

ブログなどで、初期設定の大変さを綴っている方がいませんので、私以外の方には簡単なのかもしれません笑

操作性は全く問題ない

初期設定に参ってしまい、これではいかん!とやれる部分だけでもと音楽制作に取り掛かりました。

ABILITYを選んだ大きな理由の1つであるスコアエディタはやはり使いやすく、自分仕様にも設定ができるので、私はファンクションキーに音符をそれぞれ割り振りして、なかなかのスピードで打ち込むことができています。

突っ込みどころはあるにしても、大きな不満はないですね。

オーディオ周りも特に難しいことやってないせいもあり、何も問題がないです。

 

後述のとおり、わからないことはサポートにメールすればすぐに答えてくれます。

ただ、機能が豊富過ぎるのがむしろ悪いところかもしれません。

例えば、音符の入力1つでも、数値入力、スコア入力、ピアノロール入力、さらにはギターフレット入力、鼻歌入力などもあります。

CUBASEのようにスコア入力はできるけど、使えるシロモノじゃないからな!ということが露骨にわかる仕様であれば笑、迷わずピアノロール1択にできます。

ABILITY PROの場合、どれも優れているため、初心者の方は逆にどれを使っていいかわからず混乱するかもしれないですね。

 

余談ですが、鼻歌入力はABILITY PRO(プロ!)には必要ないだろと思うのですが、つい先日アドビが発表したProject KazooはMIDIとは根本的に異なる音声抽出らしく、なんだかよくわからないけどすごいです笑

 

Adobe Senseiの音声分野での活用として「Project Kazoo」が紹介された。これは、インプットした音声データをもとに、バイオリンや異性の声を生成できるというもの。しかも、「Voice Follow」機能により、しゃべりながら録音することで、“しゃべる楽器”として音声を生成する。オートチューン機能も備えており、歌音痴でもスムーズな演奏が可能という。これは、MIDIベースとは根本的に異なり、機械学習ベースで音声の特徴を抽出しているとのことだ。

鼻歌を楽器の演奏に変換する「Project Kazoo」

 

後述するLANDRにも衝撃でしたが、近い将来「ドラムはドッタン、ドドタン」「ベースはブブブブーン」「歌はらららー」とスマホに鼻歌を歌って、ちょっといじったら市販レベルの曲が完成なんてことになるかもしれないですね。

 

サポートには最大級の賛辞を贈りたい

最新のDAWであればどのソフトでも使いこなせばオールジャンルに対応できるくらい、もうどのソフトも機能がこの上なく満載です。

そんな中、ABILITYが突出している点はサポートの良さです。

他社の全部を知っているわけではありませんが、メールで質問をすれば数時間内に超丁寧なメールが返ってきます。

電話対応も大変親切です。

ネット情報を見る限り、これはABILITYユーザーは皆さん、思うことのようですね。

なので!

サポートセンターの人を苦しめるコメントになるかもですが、わからないことはすぐにサポートセンターにメール!とやれば初心者にもおすすめできます笑

 

マスタリングについて

abilityでマスタリングをしようとしたら、所謂プリセットがないんですね。

  • DANCE MIX
  • POPS MIX
  • girls pop MIX
  • ROCK MIX

とか、初心者的には「あ、この曲はこれを選べばそれらしくなるのね」という指標がないのは結構辛いかもしれません。

私には当然辛いことです笑

なんでないんだろう??

ヒャダインさんはCUBASEで、マスタリングエフェクトかけながらMIXしているといいますし、プロにとってもサウンドメイキングの指標としてありがたい機能なのに。。

しかもABILITYのメーカーサイト、取扱説明書などを読んでもマスタリングについての表記は全くといっていいほどない。

もはや「ABILITYの中ではマスタリングをやるな」と言わんばかりです。。

MS EQ COMPなるものがABILITY公式サイトから無料ダウンロードできますが、私はできればもっとラクをしたいです笑

で、

何かうまいこと簡単にそれらしくそれなりのマスタリングをする術はないかとさがしたらLANDRに行きつきました。

簡単に言えば月に2回まではMP3で2回マスタリングをしてくれる人工知能マスタリングサービスで、文字通り、人口知能が曲の雰囲気に合わせてマスタリングをしてくれます。

月額を支払えばWAVEにしたり回数制限をなくしたりもできます。

私も試しましたが・・・

 

かなりの衝撃でした!!!

 

  • 楽曲コンペにせっせと参加していた頃にコレがあったら!!
  • バンドでCD制作したときにコレがあったら!!

 

と、思わずにいられませんでした。

これから町の音楽スタジオにマスタリングをお願いする人は激減するでしょうね。

ということで、私のおすすめは

 

ABILITYでミックスダウンまでやってマスタリングはLANDRに任せる

 

ですね。

 

「それじゃおれの思うサウンドにならないぜ」という人はそもそも上級者でしょうから、専用ソフトを使うはずです。

DTMerの半数以上と思われる初級~中級者にはこのやりかたがおすすめです。

 

豊富な機能

他にも、アレンジ機能、ボーカル補正機能、オーディオデータのクオンタイズなど、音楽制作においてほしい機能はほぼほぼそろっているといっていいですね。

あまりに多くてすべてを使わなくても十分に音楽は作れます。

論より証拠、ということで、

 

近日中にABILITIのみで作り、LANDRでマスタリングした曲をブログで紹介しますのでお楽しみに!

 

↓↓↓

【追記】

ABILITYPROのみで作り、LANDRでマスタリングした曲を公開!

 

ABILITYについてまとめ

  • 初期設定がかなりきつい
    →手厚いサポートをどんどん質問して解決!

 

  • サポートの良さは唯一無二!
    →ABILITYの最大の魅力かも!

 

  • マスタリングはLANDRがおすすめ
    →初心者~中級者ならこの1択でいいですよ!

 

「ABILITYはおすすめ?」と聞かれたら

  • スコア入力をしたい
  • 鼻歌入力をしたい
  • 歌とコードだけの曲(弾き語りとか)に簡易的なアレンジをつけて聴き比べしたい
  • わからないことをすぐに答えてくれるサポートがほしい
  • 国産メーカーを応援したい

この5つのいずれかを求める方にはおすすめで、それ以外の方はABILITYでも他のDAWでも、慣れればどれも大差ないと思います。

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