ABILITY PROは宣伝の仕方を変えればもっと人気が出るはず

前回、DAWのABILITYについて書きましたが、今回はABILITYの使用感などではなく別視点で気になることがあったので書きます。
結論をいうと「売り方を工夫しなさいよ!」ということです。
どういうことか書いていきます。
ABILITY PROは売る気があるのか??
どのDAWが良いか探すときに当然、インターネットでレビューやら公式サイトの情報やらを見るわけですが、ABILITY関連のモロモロを見て思ったことは、率直に言って「宣伝、下手過ぎないか?」でした。
そもそもDAWを選ぶ時の1つの基準として「これを使ったらどんなサウンドになるの?」という疑問がでますね。
これは例えば、
- 洋服を選ぶ時にモデルやマネキンが実際に着用しているのを見て購入するかを判断する
ということと同じです。
誰でも最初に思うことですよね。
CUBASEのように「これ使って作りました!」という事例がネット上にたくさんある場合はそんなことをする必要はありません。
そもそも中田ヤスタカさん、ヒャダインさん、岡崎体育さん、石野卓球さんなど、CUBASEを使って音楽を作っている人はたくさんいますし。
しかし!
ABILITY PROはプロユーザーがとても少ないDAWで、これからABILITY PROの文字通り「プロ」の方にも使ってもらいたいとメーカー側も思っているはずです。
で、あるならば、飛び切りかっこいい曲をまず作って発表するべきなんですよ。
- この服、こうやって着こなすとかっこいいよ
と同様ですね。
そんな中、abilityの公式サイトで確認できるオリジナルソングの動画を見てみると・・・
「機能の紹介動画」としては良いのですが、曲自体がパッとしなすぎて、「おれもコレほしいー!」になかなか繋がりません。
例えば、FL STUDIOの動画を見てみましょう。
人により感じ方は様々ですが、多くの方はこちらの方がかっこいい!と思うのではないでしょうか。
まずは単純に「かっこいい」と思わせないことには、機能やら何やらあっても「買いたい!」につなげるのはとても難しいです。
Image-Line Software FL STUDIO 20 Signature【国内正規品】
イチオシ動画がこれなのかと驚く
ABILITYの使い方の例として発表されている動画を見てみましょう。
この動画はこの女性ギタリストのプロモ動画でしょうか?笑
まぁ、それはともかくとして、こちらはメーカー側が公表している動画です。
こうやって使えるよ、という参考動画です。
つまりはABILITY PROのイチオシの動画です。
にも関わらず!
「音符をMIDIで入力していますが、レコーディングの時は生音に差し替える」
と言っちゃってます。。。
それをやるならABILITY PROを選ぶ必要は全くなく、一番安いSinger Song Writer Startで十分です。
「プロ」と謳うのであれば、これだけでこんなにかっこいいサウンド作れるんだぜ!っていうものを見せないと「生に差し替えないとだめなんだ」という印象にしかなりかねません。
前述のデモソング然りですが、見方によってはこの内容は販売促進の妨げにもなりかねないと思うのですが。。
ちなみに、現在の公式サイトはいうと・・・
なんと!!
見れない動画が3つも張り付いたまま!!!
公式サイトですよーー!!
インターネット社(メーカー)さん、売る気があるんでしょうか。。
WEB担当者は上司にめちゃくちゃに怒られてもおかしくないやつですよ。。
※いつ修正するかはわかりませんが、今日時点で1か月以上はこのままでしたね。。
収録されているデモソングがフュージョン系サウンド!
ついでにいうと、ABILITY購入後に聴くことができる、メーカーさんが作ったデモソングがあるのですが、まさかのフュージョン系サウンド。
ほとんどオーディオでギターやベースが入っています。。
フュージョン系のサウンドはライブもレコーディングも生音ですから、DAWのデモでやる意味がよくわかりません。。
こういうことをやりたくてABILITY PROを購入する人はどの程度いるのでしょう?
EDM素材を追加したんですから、それらを駆使したEDMとか、アニソンとかでもいいので「今っぽいかっこいい曲」にしないと。。
多分、上層部が年配でフュージョン好きが多いんでしょうね。。
デモソング1つでも、「お客のニーズ」と「最新DAW!」ということをもっと意識しないと売れるものも売れませんよ。。
かっこいい曲を作り、その制作手順を見せたら最強
さらにいうなら、「かっこいい曲」を「それでは一緒に作ってみましょう」とやれば、操作性の高さのアピール、制作ガイドにもなり一石二鳥です。
意外とこれはどのメーカーもやってないんですよね。
近いものはこちらですね。
これを見ただけで「おれもコレほし―!」となる人も出るはずです。
なんでやらないのだろう?私がメーカーの広報だったら最初に取り掛かりたいくらいですが。。
DAWではないですが、見本の動画はこちらです。
ずいぶん前に話題になった動画ですが、今見ても「これほしい!!」となります!!
この動画をみて「KORG ELECTRIBE MX EMX-1SD」を買った人は結構いるだろうなぁ。
説明書がない
ABILITYには説明書が付いていません。
別料金で購入の必要があります。
うそーーん!?となりますが、本当です。
amazonレビューにその件お怒りの方がいて、おそらくは誰しも共感するところです。
しかし、説明書は存在して、紙ではなく、ソフトの中でPDFで見れるんですね。
私も購入してしばらくしてから気が付きました。
ソフト内で見れればいいけど、やっぱり本であった方が親切ですよね。
通勤電車で学ぶこととかもできますし、そもそも説明書は紙、という文化はまだまだ根付いているわけですから。
で、
問題は「説明書が最初からついていない」ことではないんですよ。
問題なのは
「PDFで見れるよ」という文言が全然ないまま販売していることなんです。
そこは大事なことでしょうよ。。
amazonレビューの方のように「説明書もなしでやれってのかよ?ふざけんなよ!」と思う方が出てくることも極めて普通のことです。
そこは声を大にして「説明書はソフトの中にあるよ!紙でほしいなら自分でプリントアウトしてもいいんだよ!そんなの面倒というなら別料金だけど説明書あるよ!」と言う必要があります。
ABILITY PRO 宣伝についてまとめ
- かっこいい楽曲をつくる
- その制作手順を動画配信
- 公式サイトから見れない動画を削除
- 説明書はPDFでは付いていることを強調する
以上の4点を取り組めば売上げは少なくとも今よりは増えるでしょう。
どれも自社スタッフですぐにできると思うんですが。。
いいソフトなのにあまりにももったいない!!