ダウンタウン(主に松本人志)が広めた言葉や文化

かもしれない運転
先日、ドッキリ番組で笑える時、笑えない時という記事の中で、ダウンタウンについて触れましたが、先日免許の更新に行ったら「かもしれない運転」というものが教本に書いてあり、驚きました。
■かもしれない運転とは
自動車運転や機械運転などのおいて自分に対し否定的な考えをする事で事故を防止する考え方の一つ…かもしれない。例として…
- 直進車両の後ろに小型車両がいるかもしれない
- 信号が赤になるかもしれない
- 歩行者が現れるかもしれない
- 急に機械が動き出すかもかもしれない
- このくらいの修正では、本番に適用するのは駄目かもしれない
- 自分の能力では人を驚かす事ができないかもしれない
- 自分の解答でメガホンを使うと全員不正解になるかもしれない
といったものがある…かもしれない。
「かもしれない運転」は、ガキの使いのトークで松ちゃんが言った言葉です。
他にもダウンタウンによって広まった言葉、文化はたくさんあります。
ダウンタウン(主に松本人志)が広めた言葉
- スベる
- ブルーになる
- ベタ
- どん引き
- 逆ギレ
- 逆に○○
- めちゃめちゃ
- がーっと喋った、ばーっと見た
- サブい
- ドヤ顔
- からみにくい
- さじかげん
- 辛っ!痛っ!古っ!など短く切る言い方
- 完全に○○してる
- ○○入ってる
- 被ってる
- 愕然とする
- 噛んだ、言えてない
・・・他にもまだまだありそうですがとりあえずこんなものでしょうか?
あとは、奥さんを「嫁」というのを関東に広めたのもダウンタウンだと思います。
キレ芸(?)の達人!
キム兄の代名詞「考えられへん!」も元は松ちゃんです。
怒っているんだけど、当人は悲しかったり情けなかったりもして、その入り交じった感情を表現して笑いになる感じですね。
全盛期のガキの使いのフリートークはかなりの割合でこれ(キレ芸?)でしたから、当時はダウンタウンについて「いつもキレてる」「いつも怒っている」と思っていた人もいました。
理解されていないことが明白になった事件?
象徴的な事件(?)は「お前の仕事はなんや!」と舞台で浜ちゃんが松ちゃんを“コントとして”怒ったらマジだと思った人が結構いたということ。
翌週に「マジだと思っている人が結構いてびっくりした」と松ちゃんが嘆き、会場の人に「絶対怒らないから、先週の放送で浜田がマジで切れてると思った人、手をあげてくれへん?」と聞くと何人かが手を挙げ「おまえコラー(なんで分からないんじゃ!)」と浜ちゃんが客席に降りていき笑いを誘いました。
「今の浜田のすらマジだと思うやつがいるねん」と松ちゃんが嘆いてました。
会場に行くほどのファンでも誤解するというのはすごいことです。
これ以上やったら笑えなくなる、というギリギリのところで笑いをとっていることがよくわかります。
・・・探したら一部を見れる動画発見。
ちなみに私が好きな腹立つ話は「甘口のカレー」「クラクション」です。
今見ても面白いなぁ。
※松ちゃんは喜ばない誉め言葉ですが。
「甘口のカレーが好きという人がいた」というだけの話をここまで面白くできるのは本当に天才です。
キレ芸でいうと、最近話題の「大迫半端ないって」もこのジャンルですね。
松ちゃんも「好きな笑い」とコメントしていました。
・・・関係ないですが、このサッカー部は本当にいいチームなんだとこれだけでわかりますね。
超巨大なインフルエンサー
HEY!HEY!HEY!でダウンタウンとトークでうまく絡めると、アーティストは売れました。
T.M.Revolution、ウルフルズ、中島美嘉は代表的だと思います。
HEY!HEY!HEY!で中島美嘉が日清のシーフードヌードルにマヨネーズを入れると美味しくなる、というのを紹介しダウンタウンの2人がおいしいと言ったら一気に広まり、今では、間違いなくその影響を受けたと思われるものが商品化されています。
カップヌードル ナイス 濃厚! クリーミーシーフード 57g×12個
他にも
- ガキの使いで男前だと思う俳優として、まだそこまで売れてなかった反町隆史を浜ちゃんが挙げたら一気にスターに
→私も「浜ちゃんが男前っていう俳優はどの人?」と探したのを覚えています。 - サザエさんとバカボンが合体した「サザエボン」を書いたら、Tシャツなどになり商品化
- 『新しい珍獣』というお題で、ぐったりしている「ぐったりパンダ」を書いたら、「たれぱんだ」となって商品化
- ガキの使いで「安室奈美恵 with SUPER MONKEY’S」がやっていたCMについて「真ん中のサルが~」と浜ちゃんが発言したら一気に注目された
→私も「サルはどれ?」とさがし、後日学校でも話題になりました笑
いずれにしてもダウンタウンが良しとしたものは世間に広まるというものすごいインフルエンサーでした。
潰された人の代表は森脇健児
ガキの使いで「面白くない芸人は誰でしょう?」というクイズ企画で1位になり、ダウンタウンも会場のお客も納得してしまい、翌日から森脇さんのやることが俄然寒く感じるようになったことをよく覚えています。
HEY!HEY!HEY!にSMAPが出演したときに、浜ちゃんが「夢がMORIMORIやってておもろいと思うモン、手ぇ挙げてみい」と、普通ならアウトなことも言ってましたね笑
それからほどなくして番組が終わったと記憶してます。
ダウンタウンが「面白い」といえば売れる、「面白くない」と言えば終わる、それくらい絶大な影響力がありました。
一般人の日常における一番の影響
ダウンタウンが一般人にも与えた影響も数多くあります。
その中でも最も大きなものは「言い間違えに対する厳しさ」でしょう。
- 「あっ!噛んだ」
- 「言えてないし」
多分、ほとんどの人が誰かに突っ込み、逆に突っ込まれたことがあるはずです。
ダウンタウンが言い出すまでは「噛んだ」という言葉すらなかったですし、あまり言い間違えを指摘もしなかったのに、ダウンタウンが「噛んだ」を使うようになってから、一気に言い間違えに厳しい国になりました笑
2018年、55才のダウンタウン
今はもうネットで好きなものを見る時代なのでここまで巨大な影響力をもったタレントはもうこれから出てこないかもしれないですね。
そんなダウンタウンも55歳になりますが、今もやっぱり面白いです。
好き、嫌いランキングのどちらにも上位というのもダウンタウンらしい!
ダウンタウン。
嫌いな芸人一位。
好きな芸人三位。なるほどね〜 なるほど なるほど。
— 松本人志 (@matsu_bouzu) July 6, 2018
1994年に20年後のダウンタウン役で「2014」というコントをやっていますが、全然落ちぶれていないのがすごいです。
20年以上の大ファンとしてはこれからも第一線で活躍し続けてほしいです!