ドッキリ番組で笑える時、笑えない時

アウト!だった水曜日のダウンタウン
先日放送された水曜日のダウンタウンで、ナダルが恵比寿で番組スタッフに連行されるシーンがありました。
もちろんドッキリ企画なのですが、スタッフは名前も名乗らずに車に連れ込んだため、ナダルも素で怖がっていて、私もテレビで見ていて「これはまずくないか?」と感じました。
案の定、警察に通報された人がいたそうです。
TBS系のバラエティー番組「水曜日のダウンタウン」で、男性芸人を連れ去る企画の撮影現場を目撃した通行人から「男性が連れ去られた」との110番が相次ぎ、警視庁渋谷署が連れ去り事件として捜査していたことが21日、分かった。同署は、TBSの番組責任者ら2人を厳重注意した。
同署などによると、5月22日午後7時すぎ、渋谷区のJR恵比寿駅周辺で、「男の人が車に押し込まれて連れ去られた」と110番が複数寄せられた。同署が捜査したところ、数時間後に車のナンバーなどから、男性はお笑いコンビ「コロコロチキチキペッパーズ」のナダル(33)で、突然連れ去る企画だったことが判明した。
同企画は20日の同番組で放送予定だったが、見送られた。同局広報部は「ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ありませんでした。当該企画については見直しを検討しています。今後は再発防止に努めます」と謝罪した。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180621-00000284-sph-ent
私が通行人でも通報したかもしれません。
これはどう見てもアウト!でした。
テレビがつまらなくなる?
年々、テレビでアウト!になるものがあり、テレビがつまらなくなったという声をよく聞きますが、昔がめちゃくちゃで、今やっと「整備された」ととらえる方が良いのではないでしょうか。
整備させる前のめちゃくちゃなやつはYouTuberが担っていますし、今地上波でやる必要はないです。
そこまで過激なものを求めている人は昔よりは少ないと思いますし。
昔がめちゃくちゃ過ぎただけ
それこそ昔は「元気が出るテレビ」とかはめちゃくちゃでした。
「バス吊り下げアップダウンクイズ」
綺麗なバスとボロボロのバスの2台から正解を選ぶ。間違えると、海に沈められる…。実際浸水して呼吸出来ない時もあった。今では絶対に放送できない危険映像…。すごい嵐の中、地元の漁師さんが船出せないよって言ってるのにロケを敢行したんだとか
元気が出るテレビは他にも今ならアウト!企画が色々とありました。
子供の頃は大の苦手だった若手芸人いじり
私はこれらを子供の頃に見ていましたが、嫌な気持ちになることが多かったです。
テレビジョッキーでやっていたガンバルマンとかは特に嫌で軍団の人たちがかわいそうで見ていられませんでした。
大人になった今は?というと見方が変わりました。
「仕事」で「誰にも迷惑かけてない」ならOK
昔、ガキの使いでモリマンvs山崎というバトル企画がありました。
モリマンが山崎邦正さんにゴボウでしばいたり、熱いあんかけをかけたりと過激なもので、クレームもたくさんきたそうです。
それについて山崎さんが言っていたのが「クレームをやめて」ということ。
簡単に言えば、それらがNGになったら仕事がなくなり、それこそ「かわいそう」なことになると。
(※ごぼうしばき合いだけは本当にやめてと言ってましたが笑)
私はそこから見方がずいぶん変わりました。
要するに仕事な訳です。
嫌なら辞めればいいんです。
職業選択は自由です。
だから、そこについてはかわいそうと思わずに笑えばいいわけです。
繰り返しますが笑ってもらうのが仕事ですから。
どっきりも広い意味で芸人さんの仕事です。
冒頭の水曜日のダウンタウンのように一般の方を巻き込んだりしたらだめですが、仕事であれば私は普通に笑えます。
それでいうと私は一般の方にやる(仕事ではない)ドッキリ企画はとても苦手です。
一般の方がただ不快な思いをするだけですから、何かで目に入ってしまったときは「やらせだといいな」とさえ思います。
忘れられない不愉快なドッキリ企画
子供の頃に見たのにあまりに不快な気分でいまだに忘れられないドッキリ企画がありました。
- スーパーの試食コーナーでドッキリ
スーバーで「新発売の●●です~」と爪楊枝にさしたお肉を店員さんが主婦っぽい方に差し出すので、手に取り食べました。
「お味はいかがですか」
「おいしいです」
「ありがとうございます。500円になります」
「え!?」
というドッキリ。
ほとんどの方がわけもわからずお金を払い去り際に「そんなことかいてあったっけ?」と覗いていく、その様子にコミカルな音とナレーションで面白くしているのですが、子供ながらに全く笑えなかったのを覚えています。
1人の方は「そんなこと書いてないし、言ってもなかったじゃない」と抗議をし「責任者を呼んで」と言うと、店長(仕掛人)が出てきて真っ当なことで腹を立てている一般人をみんなで嘲笑うという趣味の悪さでした。
僕がこのおばさんならドッキリとわかった後でもこのスーパーには2度と行かないと思ったこともはっきり覚えています。
- ハワイ旅行に当選!?のドッキリ
町内会のイベントがあり抽選会がありました。
すると30歳くらいの女性がハワイ旅行に当選になりました。
盛大に祝われ(くす玉か何かだったと記憶している)、その方にマイクを向けて感想を聞くと、なんと!嬉しさのあまり泣き出しました。
「一度行ってみたかったので・・(涙声)。ありがとうございます!」
それはそれは恐ろしい空気でした。
今なら放送ができないでしょう(危険とかの意味ではなくて)。
そして、プラカードをもったタレントがいつもなら「はーい!どっきりで~す!」というハイテンションで来るはずが、とんでもない空気のため恐る恐る登場し、小さな声で「ドッキリでして・・・」と登場。
女性が落胆したのは言うまでもないですが、そのあと笑顔を見せてました。
で、「でも、番組のテレホンカードがもらえましたから!ね?よかったですよね?ね?」
そんなエンディングでした。
子供ながらに「自分なら笑顔で終わらせるのは無理」と思ったものです。
ついつい許容してしまう名作ドッキリ
そんな中、反対に見ている人もドッキリを仕掛けられた人も笑顔になる名作ドッキリもありました。
- 道を聞かれるドッキリ
仕掛人「すみません、道を教えてほしいんですが」
一般人「いいですよ」
仕掛人「ここに行きたいんですよ」
と言って地球儀を出す、というもの。
真面目に答える年配の方もいましたが、ほとんどの人は地球儀を出された時点で笑っていました。
- 電話がかかってきた!?というドッキリ
一般人がベンチに腰かけていると、仕掛人が座りました。
仕掛人の携帯電話が鳴り「もしもし~、どうも。ええ。はい。あ、いますよ。少々お待ちください。(携帯電話を渡しながら)お電話ですよ」と隣の一般人に声をかけて携帯電話を渡すいうもの。
皆さん、なんで?という顔をしながらも受け取り「も、もしもし?」となり、ドッキリと知らせるとみんな笑顔になりました。
見ている側もつい笑ってしまう名作ドッキリでした。
まとめ
- 芸人さん(仕事)ならオッケー
→笑ってあげた方がいい - 一般人を巻き込まないで
→対価なく笑われ、今の時代だとネットで二次利用されることもある - 「笑い」を第一に考えて
→どんな内容、理由であれ笑えなかったら完全アウト
おまけ
水曜日のダウンタウンは私はよく見ていますが、ここ最近で一番笑ったのは、オードリー春日でした。
泥酔した状態で大喜利をする企画で、「オチなしクソ野郎は誰?」というお題に対して「秀ちゃん」と答え、スタジオの全員が引く姿が最高でした。
下手なドッキリより放送事故でした笑