フリーターは就職できるのか?⇒全然できる。
先日、リア充あたりとフリーターのことを書きました。
◆関連記事◆
「リア充あたり」でクラクラして、ついでにフリーターについて調べたらびっくり!
付随して、フリーターが就職するときのことを体験談から(主にフリーターの方向けに)書きます。
フリーターでも就職自体は簡単
先に結論を言えばフリーターをしても「就職に問題はない」です。
1つ間違えてはいけないのが「新卒に人気の大企業」ばかりが会社ではないということ。
「新卒に人気の大企業に入りたい」と言うなら、かなり厳しいでしょう。
でも会社は山ほどあり、仕事があるから外国人労働者が日本にやって来るわけです。
つまり、選ばなければいくらでもあります。
コンビニ、運送業、飲食業介護業など人手不足が深刻なところを狙えば良いです。
結局、自分の市場価値より高いところばかり目指すからフリーターの末路は暗く語られているだけです。
スーツを着るような仕事(?)がしたい!というのであれば、中小企業、ベンチャー企業を狙いましょう。
その場合は、特別な技術を問わない応募であれば、学歴やフリーターどうこうよりも「転職力」と「人柄」が大事です。
転職力とは、単純に職務経歴書、履歴書などがちゃんとかけていること、面接のときに感じよく話すことできることです。
私は今、面接官を時々やっています。
書類審査の時点で9割は落ちます。
採用をやってみてびっくりしたことですが、そもそも基本的なことができていない人があまりに多くて驚きます。
元大企業の人でも高学歴の人でもあちこちが空欄で「これはナシだろ」って人がかなりいます。
もし「おれはフリーターだしハンデが大きいし」と考えているなら専門家に相談して完璧なものを作るべきです。
それだけでハンデはかなり埋められます。
面接でも基本的な質問に的確に感じよく話せればほとんど問題ないです。(一番大事なのは笑顔!/後述)
フリーターで色がついておらず、謙虚で、実はポテンシャルが高い人を喜んで受け入れる会社は多いと思います。
体験談から
私はフリーターでハンデがあるから書類はしっかり作ろう、と決めて取り組み、かなり研究しました。
面接でも基本的な質問には答えられるように仕上げ、その会社のホームページをよく見て志望動機などを語るときに「御社のホームページで拝見した○○というものに将来性を感じました」など「あなたが好きなんだ!他の誰でもいいわけじゃないんだ!アピール」をしました。
面接する側になってわかるのはそこまで仕上げて来る人はあまりいません。
他にも「あなたが好きなんだアピール」に色々とテクニックがありますが、転職サイトに詳しくかいてありますのでまずはそれらをチェックすることが必須です。
参考サイト:エン・ジャパン 転職大辞典
経験をアピールする
アピールできる経験なんてないしなぁ、と思いがちですが、探せば案外あります。
- ひとつのバイト先で長く続けてきた
→ひとつのことを長く続ける力がある。 - たくさんのバイトを転々として来た
→様々な環境に順応できる。どんどんチャレンジする力がある。
・・・すぐ辞めそうと思われないために「若い時期に色々な経験をしたかった」と補足することも大事ですね。
フリーターであれば上の2つは大体の人は使えるでしょう。
他にも
- 最高売上を記録した時にチームで目標を達成することの楽しさを学んだ
- バイトリーダーで新人育成を頼まれていた
などもいいです。
このときに数字を織り混ぜるとなおいいです。
- バイトリーダーを2年やり、述べ15人の研修を担当して、そのうちの8人は1年以上、勤続しました。
とかですね。
バンドマンだからできたアピール
他にも私がアピールしたのは
- バンドのホームページを自作した
- 自宅で市販のCDと同等のクオイティの作品を1人で作ることができる
ということ。
「ワードやエクセルはほとんど使ったことはないですが、触ったことくらいはありますし“独学でマスターする”ことはずっとやってきましたから、覚えるまでに時間はかからないと思います」と言うと、そりゃそうだ、という感じになりました。
バイトと平行して頑張ってきたことがある人はうまく変換させてアピールに繋げた方がいいです。
- 劇団員をやってきた
→チームでひとつのもの目標に向かって頑張る楽しさを知っている。御社でも同期や先輩方と共に頑張りたい 。
とかですね。
「フリーター、家を買う。」にあったアピール方法
フリーター家を買うというドラマがありました。
そのなかで、主人公が就職の面接を受けるシーンがとても印象的でした。
現在勤めているバイト先についての質問をされて、職場の素晴らしさを語り始めます。
面接官が話を切り上げようとしても、日頃の感謝の気持ちに物思いに耽り、職場の仲間について語り続け、ふと我にかえるというシーンがありました。
(このときの二宮さんの演技が素晴らしい)
pandpra.tv
http://jp.channel.pandora.tv/channel/video.ptv?c1=&ch_userid=gumino1104&prgid=43508431
※35分あたりから
矛盾するようですが、前職を絶賛する人は好まれます。
特にそこにいた同期や先輩など人を褒めると最強です。
人は誰かを好きだという想いを語るときに素敵に見えるものです。
私だったら採用を是非したいです。
面接官の経験からわかった一番大事なこと
面接する側になってものすごく勉強になったことは
笑顔ってこんなに大事なのか!
ということです。
そんなこと言われなくてもわかるよ、という話なんですが、初対面でこれから長く一緒にいる人を探すとなるとかなり少ない情報の中で人を選ばないといけません。
その時に最も力があるのは「よく笑う人」でした。
多少、至らないことが目についても寛容になれます。
・・・余談になりますが、私はバンドをやっていた頃に「MC(曲間のトーク)」も大事にしろと指導をうけました。
「笑いの1つぐらいとらないと」
と、お世話になったライブハウスの店長さんに教えられました。
これって、結構何にでも言えて、今、営業職をやっていますが、そのときも「よく笑う」「笑いの1つぐらい取る」と心がけています。
笑顔ってコニュニケーションツールとしては本当に最強です。
自分が笑うのはもちろんですが、相手(面接官)から小さな笑いの1つでもとれたらもう採用です笑
つまり、
転職力を磨くということは、突き詰めると
- クオリティの高い書類作成の能力を磨く
- コニュニケーション能力を磨く
ということでもあり、その後の仕事でもプライベートでも活かせることがたくさんあります。
なので、
フリーターの方は転職力を磨くことを強くおすすめします。
まとめ
私は「漠然とした憧れ」と「一度は経験したい」という想いで、「スーツを着る仕事(主に営業職)」に絞って就職活動をしました。
上記のことを実践したら、合計で12社合格しました。
フリーターでも仕事につくことはそんなに難しいことではないです。
フリーターで「将来どうなっちゃうんだろう」と思っている方は多いと思いますが、上記のことを実践し、やたらに欲張らなければ全然問題ないです。
ただ、35歳を過ぎると「若手扱い」ではなくなるので、その時は何か活かせる技術がないのであれば、人手不足の業界を迷わずに狙うべきかもしれませんね。
それでもなお欲張りに(?)あれもこれも仕事に求めるのであれば、起業しかないでしょう。
でも、失敗してもまたフリーターに戻るだけですからやっているのもいいかもしれないですね。
とはいえ、ほんとに・・・
日本に生まれたことを感謝しなくてはいけません。
バイトでも、社員でも、なんだかんだで健康であれば、人間らしい暮らしができますから。